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2019年終戦記念日
15日の全国戦没者追悼式に出席した国弘瑩子さん=10日午前、広島市中区の広島県職員原爆犠牲者慰霊碑前
「今平和であることへの感謝と、この平和がずっと続くことを願いたい」。広島市東区の国弘瑩子さん(74)は15日の全国戦没者追悼式で、物心が付く前に原爆で亡くなった父への思いを込めて献花した。今年初めて追悼式に出席された天皇陛下には、「上皇さまが天皇時代に被爆地に思いを寄せられたように、国民に寄り添った公務を願っています…
全国戦没者追悼式に親子3代で臨む(左から)佐野宏之さん、幸宏君、光宏さん=15日、東京都千代田区
全国戦没者追悼式で、小学3年佐野幸宏君(9)=大津市=は、献花者に花を手渡す献花補助者として最年少の参列となった。曽祖父隆之さんは30歳だった1945年6月にフィリピンで戦死した。幸宏君は「式に出て、戦争をより身近に感じることができた。戦争や平和のことをもっと勉強し、ひいおじいちゃんがなぜ死ななければならなかったのか…
全国戦没者追悼式に臨まれる天皇、皇后両陛下=15日午前、東京都千代田区の日本武道館
終戦から74年を迎えた15日、政府主催の全国戦没者追悼式が、東京都千代田区の日本武道館で開かれた。令和最初の追悼式には、天皇、皇后両陛下や安倍晋三首相、全国の遺族ら6497人が参列し、先の大戦の戦没者約310万人の冥福を祈った。初めての参列となった天皇陛下はお言葉で、上皇さまが使った「深い反省」との表現を踏襲し、平和…
天皇陛下は初めて出席した全国戦没者追悼式のお言葉で、「深い反省」の文言を盛り込むなど、平成の表現をほぼ踏襲された。先の大戦への「深い反省」は、上皇さまが戦後70年を迎えた2015年に初めて使用。平和を祈る上皇さまの思いを引き継ぐ形になった。
天皇陛下は即位前から、誕生日会見などの機会にたびたび戦争や平和に対する思いを語られてきた。戦後70年となる2015年の誕生日会見では「戦争の惨禍を再び繰り返すことのないよう過去の歴史に対する認識を深め、平和を愛する心を育んでいくことが大切」と述べ、戦争について学ぶことの重要さを強調していた。
父親の写真を持って全国戦没者追悼式の会場に入った森本浩吉さん=15日午前、東京都千代田区の日本武道館
全国戦没者追悼式で遺族代表として追悼の辞を述べた森本浩吉さん(77)=横浜市南区=は、父利雄さんを1枚の写真でしか知らない。森本さんは「令和初の追悼式をスタートにして、若い人には、今の日本の繁栄の礎となった『この日』を絶対に覚えてほしい。そして戦争がない時代をつくってもらいたい」と強調する。
全国戦没者追悼式を前に取材に応じる内田ハルさん。夫憲司さんの遺影を手に、「戦争は絶対にしてはいけない」と語った=13日、東京都八王子市
全国戦没者追悼式に最高齢遺族として参列した内田ハルさん(97)=東京都八王子市=は、「夫との結婚生活はとても短かったため、楽しい思い出は全くない。戦争は絶対にしてはいけない」と静かに語った。
宮内庁は終戦記念日の15日、上皇ご夫妻がお住まいの皇居・吹上仙洞御所で、全国戦没者追悼式の様子を見ながら黙とうされたと発表した。天皇、皇后両陛下の長女愛子さまも、赤坂御所で黙とうしたという。(2019/08/15-15:09)
安倍晋三首相は終戦記念日の15日、東京・九段北の靖国神社に参拝しなかった。閣僚の参拝もなかった。中国の習近平国家主席の国賓来日を来春に控え、関係改善が進む中国に配慮したとみられる。
安倍晋三首相の代理人として玉串料を奉納するため靖国神社を訪れた自民党の稲田朋美総裁特別補佐=15日午前、東京都千代田区
安倍晋三首相は終戦記念日の15日午前、東京・九段北の靖国神社に玉串料を私費で奉納した。自身の参拝は見送る。関係改善が進む中国が首相の参拝に反対していることを踏まえ、日中関係に配慮したとみられる。
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