時事ドットコムニュース
連載
解説委員室から
新型コロナウイルスの感染低下を受け、行動制限なき就職活動が復活した。2024年卒学生らを対象にした大規模な合同会社説明会が開かれ、リアル面接も増える見通し。「売り手市場」とされる就職戦線はコロナ前に戻るのか。就活の現場に行ってみた。(解説委員・樋口卓也)
陸上自衛隊高等工科学校生徒会のメンバー(同校提供)
中学卒業後の進路は、人生の大きな選択となる。幸福は人それぞれだが、安定した職業に就くというのは大きな要素だ。神奈川県横須賀市の陸上自衛隊高等工科学校(富崎隆志校長)は、中学卒業後の高校段階で、戦車や通信機器などの陸上自衛隊の整備や運用を担う将来の自衛官を養成する機関だ。防衛大学校に進学する者も毎年おり、高校と大学の7…
参院選の開票が進む中、当選確実の候補者名に党のマークを付ける公明党の山口那津男代表(中央)。左は石井啓一幹事長=2022年7月10日、東京都新宿区【時事通信社】
昨年(2022年)7月の参院選で比例代表の得票数を大きく減らした公明党は、今年4月の統一地方選で党勢の退潮に歯止めを掛け、年内実施も取り沙汰される次期衆院選へ弾みを付けることを狙う。その一方で、統一地方選の候補者数は前回2019年の当選者数を下回っており、スタート時点で議席減が確定している。そこには、創価学会を支持母…
2023年1月27日、旧正月の中国・上海で南京通りを歩く人たち【EPA時事】
「開門紅」―「幸先良いスタート」という意味の中国語だ。1月下旬の春節(旧正月)期間中の消費動向についての会見で中国政府当局者はこの表現を使って胸を張った。感染防止のため厳格な外出・移動制限を行う「ゼロコロナ」撤廃で心配された農村部での感染爆発は発生せず、新たな変異ウイルスも検出されていないという。「ウィズコロナ」が短…
日本銀行本店本館
日本銀行の総裁人事が決着した。当初本命とされた雨宮正佳副総裁ではなく、元審議委員で東大名誉教授の植田和男氏が就任することになるサプライズだったが、この人事の決定過程をたどっていくと日本の「ガバナンス構造」をめぐる暗闘が隠れたテーマだったことが見えてくる。
第28回共産党大会で綱領一部改定案について報告をする日本共産党の志位和夫委員長(中央)=2020年1月14日、静岡県熱海市【時事通信社】
現役の共産党員・松竹伸幸氏が党首公選を求める著書「シン・日本共産党宣言」(文春新書)を出版し、記者会見で、在任期間が22年を超える志位和夫委員長(68)の体制を「国民の常識」の観点で問題視した。これに対し、同党は「重大な規律違反」として、松竹氏を除名。実は、志位委員長下で同党は、衆参で議席を半減させており、まさに「退…
ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長=2019年1月、東京【AFP時事】
カジュアル衣料大手「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング(ファストリ)が大胆な報酬改定を打ち出した。年収の最大4割アップと実力主義の徹底で、米グーグル、アップル、メタ(旧フェイスブック)、アマゾン・ドット・コムをはじめとした有力海外企業との人材獲得合戦に挑む。同社を一代でグローバル企業に育て上げた柳井正会長兼社…
左から自民党の茂木敏充幹事長、岸田文雄首相、菅義偉前首相【時事通信社】
自民党の茂木敏充幹事長は1月25日の衆院代表質問の最後で、国難打破に向けた岸田文雄首相の指導力に期待を示した上で「『意志あるところに道は開ける』エブラハム・リンカーン」の言葉です」と述べ、締めくくった。実は、「意志…」は、新年を迎えて政権批判を始めた菅義偉前首相の「座右の銘」。なぜ茂木氏は国会のスタートに当たり、菅氏…
金融政策決定会合後に記者会見する日銀の黒田東彦総裁=2022年12月20日、東京・日本橋本石町の同本店【時事通信社】
日銀が昨年12月の金融政策決定会合で、長期金利の変動幅拡大を決定した。日銀は従来の大規模緩和は「現状維持である」(黒田東彦総裁)と強調するが、変動幅の拡大で長期金利は上昇。住宅ローンの金利が上がるなど、「事実上の利上げ」(大手邦銀アナリスト)に等しい影響が出ている。日銀が突然“利上げ”した背景と、今後、家計に及ぶ影響…
防衛財源スキームは虚構なのか。防衛費を国内総生産(GDP)比2%の規模に増額する財源の枠組みが決まった。2027年度に必要になる総額約4兆円の追加費用を剰余金や歳出削減、増税などで賄う。岸田文雄首相は赤字国債には頼らなかったと胸を張るが、恒久財源とは名ばかりで、結局は国債増発に追い込まれる可能性がある。(時事通信解説…
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