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フィギュアスケート2022-23
フィギュアスケート世界国別対抗戦の代表発表会見で、「ペッパー・グラインダー(こしょうひき)」のポーズを取る(前列右から)友野一希、坂本花織、三原舞依、(後列右から)木原龍一、三浦璃来、村元哉中、高橋大輔=27日午後、東京都港区
フィギュアスケート世界国別対抗戦(4月13~16日、東京体育館)の日本代表が27日に発表され、ともに世界選手権を連覇した女子の坂本花織(シスメックス)、男子の宇野昌磨(トヨタ自動車)らが選ばれた。坂本は都内での記者会見で「満足のいく演技ができるようにベストを尽くしたい」と意気込みを語った。
エキシビションで演技する宇野昌磨=26日、さいたまスーパーアリーナ
フィギュアスケート世界選手権の成績上位者らによるエキシビションが26日、さいたま市のさいたまスーパーアリーナで行われ、男子で連覇した宇野昌磨(トヨタ自動車)、女子連覇の坂本花織(シスメックス)らが美しい滑りで、観客を魅了した。
男子フリーで演技するマリニン=25日、さいたまスーパーアリーナ
マリニンが冒頭のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)を決めると、会場がどよめいた。昨年10月の国際大会で来日した際は手を付いていただけに、「自分の限界を求めてきた中で、これほどの演技ができた」とうれしそう。自身が史上初めて成功させた大技を武器に、2度目の世界選手権で初の表彰台となる銅メダルを手にした。
男子フリーで演技を終えた宇野昌磨=25日、さいたまスーパーアリーナ
フィギュアスケートの世界選手権最終日は25日、さいたま市のさいたまスーパーアリーナで男子フリーが行われ、宇野昌磨(トヨタ自動車)が合計301.14点で男子日本勢初の連覇を果たした。フリーは196.51点をマークし、ショートプログラム(SP)に続いて1位となった。
男子フリーで演技を終え、氷上に倒れ込む宇野昌磨=25日、さいたまスーパーアリーナ
やり切った。宇野は演じ終えるやいなや、リンクに大の字に寝そべった。右足首の負傷とジャンプの不調が重なるも、「今何ができるかと言ったら、これ以上はできないと言い切れる」。逆境をはね返して合計300点超え。王者の意地を見せ、日本男子初の連覇を遂げた。
男子フリーの演技を終え、ランビエルコーチ(右)と喜び合う宇野昌磨=25日、さいたまスーパーアリーナ
宇野の熱演をリンクサイドで見守ったランビエル・コーチは「ワンダフル」と何度も叫びながら、まな弟子を抱きしめた。右足首に不安があったものの、「精神的には難しいところもあったと思う。でも、彼は多少の痛みがあってもパニックにはならないので、それほど心配していなかった」と信頼していた。
アイスダンスのフリーダンス演技後、涙ぐむ村元哉中(左)、高橋大輔組=25日、さいたまスーパーアリーナ
アイスダンスのフリーを滑り終え、大歓声に包まれた村元と高橋は「やっとできた」。目指してきた演技を披露し、涙を流して喜び合った。
男子フリーで演技を終えた友野一希=25日、さいたまスーパーアリーナ
友野はフリー、合計とも自己最高を更新する得点をマーク。それでも順位はSPから一つしか上がらず6位となった。「初めて心の底からメダルを取りたいと臨んだ世界選手権。まだまだ日本男子の中で一番というわけにはいかない」。複雑な感情が入り交じった。
男子フリーで演技する山本草太=25日、さいたまスーパーアリーナ
山本は男子SPに続いて4回転ジャンプでミスが出た。冒頭のサルコーはわずかに回転軸がぶれて転倒。続くトーループは着氷が乱れて右手を付いた。後半は連続ジャンプを決めて質の高いスピンも披露したが、前半の得点源での取りこぼしを「すごくもったいない」と残念がった。
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