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大漁!水産部長の魚トピックス
すしネタなどで、今やマグロをしのぐほどの人気があるサーモン。主流はノルウェーやチリ産の養殖魚だが、近年は日本でも多くの地域で「ご当地サーモン」が養殖され、流通している。国産が少しずつ台頭する中、餌にこだわって養殖された「薬膳サーモン」が登場。人気がじわりと上昇している。
昨年以降、タラバガニやズワイガニ、ケガニなど、カニの高値が目立つ。そんな中、「ゴールデンキングクラブ」という少し聞き慣れない大型のカニが台頭してきた。味の評判も上々。食べ応えの良さで人気のタラバよりも大幅にお買い得とあって、評価がじわじわと上昇している。
東京都中央区の「築地場外市場」がにぎわいを見せている。水際対策の緩和や円安などを背景に、昨年末以降、インバウンド(訪日客)を中心に人出が増え続け、週末などには歩道からはみ出るほど大勢の人が押し寄せている。
「海のミルク」と呼ばれ、栄養たっぷりのカキ。今年のシーズンは間もなく終わろうとしているが、国内消費の落ち込みによる苦境を打開しようと、広島県などの水産加工業者は新たな戦略で海外への輸出を進め、活路を見いだそうと懸命だ。
クロマグロの中でも最高級とされる青森県の「大間まぐろ」。ここへきて漁獲報告を行わなかったことで水産業者が逮捕されたり、大間沖で取ったマグロでなくてもブランドとして認定するよう条件を緩和したりと、混乱が続いている。日本随一のブランドに今、何が起きているのか。
日本が誇る代表的な食文化のすし。回転ずしも含めて、日本人だけでなくインバウンド(訪日客)からも大人気だ。今、注目を集めているのが冷凍のすし。解凍後もネタやシャリもおいしく味わえるとあって、人気が高まりそうだ。
漁師の減少に歯止めを掛けようと、漁業者の求人サイト「漁師.jp」の運営や漁師の育成活動などを行う「全国漁業就業者確保育成センター」は昨年春から、パワーハラスメント対策を求人の条件に盛り込んでいる。少しずつ認知され始め、新人漁師の定着に期待が高まっている。
近年はサンマをはじめとする魚が「不漁で値段が高い」という声が目立つが、日本の津々浦々の漁港で水揚げされる魚を見てみると、利用されずに見過ごされている魚が多いことに気付く。輸入魚が台頭している中、国産魚の利用を今一度考えなければいけない時期に来ている。
回転ずしなどでおなじみのサーモンの人気が、一層高まっている。主産地のノルウェーでは、沿岸での養殖を中心に活発に生産され、昨年は日本への輸出も過去最高に。一部の業者は、イクラの生産にも乗り出したといい、期待が膨らんでいる。
サンマやサケの不漁が続く中、旬を迎えたノルウェー産のサバの人気が高まっている。国産サバの大半が小型で脂が少ないのに対し、大型で脂が乗った上質なサバの漁獲が続く。冷凍ものだけでなく、昨年からは生サバも空輸され、今や国産以上に日本で消費されている。
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