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ラグビー・サンウルブズ、16年出陣へ陣容決定

ハメットHC就任

 ラグビーの世界最高峰リーグ「スーパーラグビー」(SR)に来年から参戦する日本チーム、サンウルブズの陣容がようやく固まった。ヘッドコーチ(HC)には、元ニュージーランド代表のマーク・ハメット氏(43)が就任。代表選手として34人が発表された。

 12月21日に発表された34選手の中には、2015年秋のワールドカップ(W杯)イングランド大会で3勝を挙げた日本代表チームからフッカーの堀江翔太(パナソニック)、ロックの大野均(東芝)、真壁伸弥(サントリー)、SH日和佐篤(同)、SO立川理道(クボタ)、WTB山田章仁(パナソニック)ら10人が入った。

 スーパーラグビー(以下SR)は南半球のラグビー強豪国ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカを舞台に、2-8月に行われているリーグ戦で、16年からは日本とアルゼンチンのチームが新たに参加し、4大陸・5カ国からなる国際リーグとして18チームが4つのカンファレンスに分かれて年間王座を争う。

 世界の強豪国との対戦機会が少ない日本選手たちにとっては、毎シーズン、世界トップレベルの選手と真剣勝負ができる「絶好の強化の場」(日本ラグビーフットボール協会・矢部達三副会長)。日本は、19年に自国で開催されるW杯をにらみ、選手強化とファンや競技人口の拡大をにらみ、独自のチームを編成して参加することを決めた。

 今後は、日本代表チームとともに、このサンウルブズがクラブレベルの「日本代表」となって、世界の強豪チームに挑戦。その二つを大きな車輪として、19年のW杯で史上初の決勝トーナメント進出を目指す代表チームの強化を図ることになる。2月から7月までの17週間で15試合を戦う日程だけに、試合機会が限られる日本代表チームの活動とは別の意味で、日本ラグビーの強化に重要な役割を担うものとして注目される。

 W杯イングランド大会で日本を率いたエディー・ジョーンズHC(現イングランド代表HC)がサンウルブズのディレクターも務め、W杯後は日本代表、サンウルブズ双方の強化に関わるとみられていた。しかし、ジョーンズHCは8月にW杯後の退任を発表。そのため、サンウルブズのHC人事やメンバー編成作業も当初の予定から大きく遅れ、この時期までずれ込んだ。

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