袴田巌さんの再審に向けた3者協議で、静岡地裁に入る姉ひで子さん(中央)と弁護団=29日午後、静岡市
1966年に静岡県で一家4人が殺害された事件で、死刑が確定した袴田巌さん(87)の再審公判に向けた2回目の3者協議が29日、静岡地裁(国井恒志裁判長)であった。弁護団によると、弁護側が求めていた袴田さんの出廷免除について、国井裁判長は「強制的に連れてくることは考えていない」と述べたという。【続きを読む】
初めて面会した袴田巌さん(中央)と村山浩昭弁護士(右)=19日、東京都千代田区(支援団体提供)
1966年に静岡県でみそ製造会社専務一家4人が殺害された事件で死刑が確定し、再審が決まった袴田巌さん(87)が19日、東京都内で開かれた再審法改正を訴える集会に参加した。集会前、2014年に静岡地裁の裁判長として再審開始や拘置などの執行停止の決定を出した村山浩昭弁護士と初めて面会した。【続きを読む】
記者会見する袴田巌さんの弁護団=20日午後、東京都千代田区
1966年に静岡県でみそ会社専務一家4人が殺害され、強盗殺人などで死刑が確定した袴田巌さん(87)の再審公判を巡り、袴田さんの弁護団が20日、最高検と東京高検に対し、有罪立証の見送りを表明するよう求めた上で公判に向け速やかな進行に協力するよう申し入れた。【続きを読む】
静岡地裁で行われた3者協議後に記者会見する袴田巌さんの姉ひで子さん(左)と小川秀世弁護士=10日午後、静岡市
1966年に静岡県内でみそ製造会社専務一家4人が殺害された事件で、強盗殺人罪などで死刑が確定した元従業員の袴田巌さん(87)の再審公判に向け、静岡地裁(国井恒志裁判長)で10日、検察官と弁護人を交えた1回目の3者協議があった。検察側は有罪立証するかどうか態度を示さず、3カ月後までに方針を決定するとし、初公判の期日指定…【続きを読む】
1966年に静岡県内でみそ会社専務一家4人が殺害され、強盗殺人罪などで死刑が確定した袴田巌さん(87)の再審公判に向けて、静岡地裁で4月10日に弁護側と検察側を交えた3者協議が行われることが分かった。袴田さんの弁護団が29日明らかにした。公判期日や審理方法などについて話し合われるとみられる。【続きを読む】
静岡市で開かれた再審開始決定の報告集会で壇上に上がった袴田巌さん(右)と姉ひで子さん=21日午後、静岡市葵区
1966年に静岡県内で一家4人が殺害された事件で死刑判決を受けた袴田巌さん(87)の再審開始を認めた東京高裁決定の確定から一夜明けた21日、姉ひで子さん(90)が静岡市内で開かれた報告集会に巌さんと共に出席した。ひで子さんは「57年の長き裁判にやっと勝ちました。ひたすら再審を願って闘ってきた。巌も出てきました。本当に…【続きを読む】
抗議活動のため、東京・霞が関の検察庁前に集まった支援者からも歓声が上がった。
袴田巌さん(87)支援団体副代表を務める門間幸枝さん(81)は「巌さんが生きている間に結果が出て本当に良かった。微力ながら一生懸命やってきたことが報われた。本人の喜びの声が聞きたい。静岡(地裁)で正式に無罪が決まれば巌さんの笑顔が見ら…【続きを読む】
特別抗告断念の報を受け、笑顔で会見する袴田巌さんの弁護団と姉ひで子さん(画面内)=20日午後、東京都千代田区
「安心しな。もう大丈夫だから」。検察側が袴田巌さん(87)の再審開始決定に特別抗告しない方針を表明したことを受け、姉ひで子さん(90)はこう伝えた。あとは「再審開始、無罪、死刑囚でなくなることをひたすら願っている」という。【続きを読む】
「承服し難い点があるものの、特別抗告の申し立て事由が存するとの判断に至らず」。東京高検の山元裕史次席検事は20日夜の臨時記者会見で談話を読み上げ、袴田巌さん(87)の再審開始決定受け入れは苦渋の決断だったことをにじませた。【続きを読む】
袴田巌さん(87)の再審開始を認めた東京高裁決定について、東京高検が最高裁への特別抗告を断念する方向に転じた。最高裁は書面審理が中心で、抗告理由も憲法違反や判例違反に限られる「狭き門」。土壇場になって高裁決定を覆すのは難しいとの見方に一気に傾いた。【続きを読む】