【図解・経済】景気動向指数の推移

※記事などの内容は2020年7月7日掲載時のものです

5月の景気動向指数、大幅低下=基調判断、10カ月連続「悪化」

 内閣府が7日発表した5月の景気動向指数(2015年=100)速報値は、景気の現状を示す一致指数が前月比5.5ポイント低下の74.6と大幅に悪化した。比較可能な1985年1月以降で最大の下落幅を記録した4月(8.7ポイント)に続き、大幅な下落となった。悪化は4カ月連続。新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済活動の停滞が響いた。
 基調判断は、10カ月連続で景気後退の可能性が高いことを示す「悪化」とした。リーマン・ショック前の2008年6月から11カ月続いた過去最長の「悪化」期間に迫った。 
 5月の一致指数の下落幅は過去4番目の大きさ。構成する7指数すべてがマイナス寄与となった。雇用情勢の悪化のほか、自動車や鉄鋼の生産低下などが響いた。
 一方、数カ月先の景気を示す先行指数は、1.6ポイント上昇の79.3と3カ月ぶりに改善した。第一生命経済研究所の新家義貴主席エコノミストは「緊急事態宣言の解除で営業再開や外出自粛の緩和が進んでおり、経済の急激な落ち込みにそろそろ歯止めがかかるだろう」とみている。

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