日産・ルノー、最終契約先送り 知的財産で調整長引く

2023年04月01日07時20分

 日産自動車と仏自動車大手ルノーによる資本関係見直しに関する最終契約が4月以降にずれ込むことが31日、分かった。電気自動車(EV)などの知的財産を巡る調整が長引いており、合意でき次第、4月中にも最終契約にこぎ着けたい考え。<下へ続く>

 両社は2月、ルノーの日産への出資比率を43%から15%に引き下げ、資本関係を対等にすると発表。ルノーが保有する日産株式の28%をフランスの信託会社に移管し、3月末までに最終契約を結ぶ予定だった。

EVシフト、日本は出遅れ? 「後出しジャンケンでは間に合わない」-識者に聞く【news深掘り】

 一連の交渉では、ルノーが分社化し上場させる予定のEV新会社に、日産自動車が最大15%出資することでも合意した。ただ、両社が持つ知的財産について、協業先のIT大手と共有できるかどうかなど、仕分け作業に時間がかかっているとみられる。

関連記事

この記事にコメント

こんな記事も

人気記事

ピックアップ

ページトップへ