アンネの日記「捏造」といたずら 隠れ家にレーザー投影―オランダ
2023年02月11日21時23分
【ブリュッセル時事】「アンネの日記」で知られるユダヤ人少女アンネ・フランク一家が第2次大戦中、ナチス・ドイツの迫害を逃れるために隠れ家として暮らしたオランダ・アムステルダムの建物で、日記が捏造(ねつぞう)されたものだとほのめかす文章が壁にレーザーで投影され、その様子が通信アプリに投稿された。現地メディアが10日報じた。地元警察は悪質ないたずらとみて、調べている。<下へ続く>
この建物「アンネ・フランクの家」は現在、博物館となっている。投影されたのは6日夜。博物館は「日記の信頼性を傷つけ、憎悪をあおっている」と非難した。
アンネは1944年8月までの約2年間を隠れ家で過ごした。その間の生活をつづった日記は、ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)を生き延びた父親が戦後に書籍化し、世界中で知られるようになった。日記は2009年、世界的に貴重な歴史資料として国連教育科学文化機関(ユネスコ)が定めた「世界記憶遺産」に登録されている。