考える姿勢追求 重責担う吉井新監督―プロ野球・ロッテ
2022年10月18日17時11分
日米を渡り歩いた24年の現役生活で、最後に着たユニホームがロッテだった。そのチームで重責を担う吉井新監督は「現役時代は全く(ロッテの)勝利に貢献できなかった。今度は貢献できるように精いっぱい頑張る」と決意を新たにした。<下へ続く>
ロッテは昨季まで2年連続2位。優勝を狙った今季は5位に終わった。佐々木朗や松川、高部ら若手が台頭してきたチームを「手がつけられないときは本当に強いが、駄目なときは駄目」と弱い部分を冷静に分析する。
選手に求めるのは「頭で考える」姿勢だ。近鉄時代、投手コーチだった権藤博氏の「お前たちはプロなんだから。考えてやりなさい」という教えが原点だ。自身は引退後に筑波大大学院で投球フォームの解析を行うなど常に研究してきた。「自分の特徴を知らない人もいる。選手で気付いてほしい」と話す。
投手コーチとしては、日本ハムでダルビッシュ(現パドレス)や大谷(現エンゼルス)を指導し、ロッテで育成プランに携わった佐々木朗も成長中だが、監督としては新人。「まだ明確なビジョンはできていない。これから決めたい」。監督像を構築した先に、2005年以来のリーグ優勝が見えてくるはずだ。