湖北省武漢市を感染源とする新型コロナウイルスによる肺炎が深刻化する中国で、国際人権団体が目を向ける地域が西部・新疆ウイグル自治区である。3月5日現在、同自治区で確認された感染者は76人で、3人が死亡した。既に2902人が亡くなった湖北省から遠く離れていることもあり、さほど感染は拡散していない。それでも新疆の状況に懸念が集まるのは、ウイグル族100万人以上が不当に拘束されているといわれる「強制収容所」の問題と絡んでいる。
東京都内のIT企業に勤務しながら「日本ウイグル協会」副会長を務め、ウイグル人の人権問題について発信しているレテプ・アフメット氏(42)は、「強制収容所の中では一部屋に数十人が寝泊まりし、免疫力も落ちて普通の人より感染しやすい。(続)