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ペット関連特集
変色し、田んぼに浮いたザリガニ=2022年6月30日、茨城県竜ケ崎市(男性提供)
「暑さ本番前」の2022年6月、熱中症による救急搬送が統計のある10年以降過去最多となった。人間もまいってしまう夏の暑さ。年々、厳しさを増しているような気がするが、動物や魚たちにはどのような影響が出ているのだろうか。大切なペットを守るために注意すべきことを取材した。(時事ドットコム取材班 横山晃嗣)
お墓の前でひなたぼっこをする猫。古来、猫に対する人間の感情は複雑だった[筆者撮影]【時事通信社】
今や「カワイイ」の代名詞のような存在となっている猫だが、日本では近代の初め頃までは注意して飼うべき妖獣といった扱いをされていた。
例えば、猫が死体を乗り越えるとその死体が動き出すと信じられており、そのため葬式の間は猫を一室に閉じ込めておくか、よそに預けておくものとされていた…
シェルターで暮らすキュン=2022年1月6日午後、岐阜市
犬や猫などのペットは、楽しい思い出もつらい記憶も共有してきた家族同然の存在だ。一生離れたくないと思うのは人情だが、どうしても願いがかなわなくなることもある。加齢による体力不足や病気で面倒を見られなくなったとき、誰が、愛する「家族」の世話をしてくれるのだろう。やむを得ない事情で飼い主を失ったペットはどこへ行くのか。(時…
飼い主のいない猫を保護し譲渡する「ねこかつ」の店内=埼玉県川越市【時事通信社】
2022年2月22日は猫好きにとっての祝日だ。ここまで「2(にゃー)」が並ぶ日付は珍しいからである。テレビやネットには、お祝いムードの映像やメッセージがあふれるだろう。祝賀ムードの裏で、外で震えている猫たちは、どうなっているのだろうか。(ジャーナリスト・草枕信秀)
作家・瀬名秀明氏(撮影:佐々木隆二)【時事通信社】
動物の血液に高濃度で存在するタンパク質「AIM」の機能を解明し、猫の腎臓病治療薬を開発した東大大学院医学系研究科疾患生命工学センターの宮崎徹教授と、東北大大学院薬学研究科在学中に小説「パラサイト・イヴ」で作家デビューした瀬名秀明氏が対談、猫と人間の医療、科学の将来について熱く語り合った。
インタビューに答える宮崎徹教授
ネコを飼った経験のある人の多くはご存じだろうが、ほとんどのイエネコは高齢になると腎臓病を発症する。そして、腎臓の機能は一度失われると回復せず、長く苦しむネコも少なくない。愛猫家の心を痛めるこの問題で、発症の原因を解明し、治療法を開発したのが東京大学大学院医学系研究科疾患生命工学センターの宮崎徹教授(59)だ。現在はネ…
縄文時代にもこんな光景が見られたのだろうか。代々木八幡の縄文遺跡の近くにて[筆者撮影]【時事通信社】
テレビをつけても、SNSを見ても、雑誌を読んでも、猫を見ない日はない。日本各地には猫駅長に、猫店長、猫宮司(ぐうじ)、最近は猫城主までいるそうで、まこと日本経済は猫のおかげで回っている感がある。
さて、このような「猫のおかげ」は、現在の猫ブームに始まったことではない。古代からのことであるようだ…
環境省との面談後、業者への規制の必要性などを語る杉本彩さん=2021年2月22日午後、東京・永田町(筆者撮影)【時事通信社】
犬や猫が法的に見ても「物」から「生命ある存在」へと変わりつつある。2019年6月成立の改正動物愛護法に遺棄・虐待への罰則強化、ペット業界による飼養(飼育)の適正化などが盛り込まれたことが大きい。しかし、適正飼養の具体像として環境省の審議会でまとまった省令案では、今年6月と見られていた飼養頭数制限の完全施行が、3年先送…
三宅史さんに抱きつくしょうゆ=北海道内(撮影・森映子)
北海道内のドッグランで、雌のビーグル犬が弾むように走っていた。犬の名前は「しょうゆ」。10歳のしょうゆは2018年春まで、獣医大学で学生が麻酔や身体検査などを練習する実習用に使われていた元実験犬。高齢犬なので別の実験に使われる予定だったが、世話係だった女子学生の強い希望でペットとして譲渡されたのだった。(文化特信部・…
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