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熊本地震3年
熊本県南阿蘇村の立野地区に完成した災害公営住宅。背後の山には土砂崩れの爪痕が残る=10日午後
熊本地震で甚大な被害を受け、全域が「長期避難世帯」に認定された熊本県南阿蘇村の立野地区。2017年10月の認定解除で再び居住できるようになったが、子育て中の若い世代を中心に帰還が進んでいない。住民からは「災害時の助け合いや地域活動が成り立たなくなる」と不安の声が漏れる。
人気漫画「ONE PIECE」の主要キャラクター「麦わらの一味」の像が設置される8市町村(熊本県提供)
人気漫画「ONE PIECE(ワンピース)」の主要キャラクター「麦わらの一味」の像を熊本県内に設置する計画で、蒲島郁夫知事は17日、2016年4月の熊本地震で被災した益城町や南阿蘇村など8市町村を設置先に選んだと発表した。
語り部ツアーで、被災状況を説明する東海大農学部3年の河田篤典さん=3月2日午前、熊本県南阿蘇村
東海大阿蘇キャンパスがある熊本県南阿蘇村黒川地区には、熊本地震までは下宿やアパートが集まる通称「学生村」があった。現在は学生はおらず、住んだことがある学生も3月までにほとんどが卒業した。しかし、地震後に入学し学生村で暮らした経験がない学生が、「自分たちにとっても故郷と思えるようにしたい」と、先輩が築いた地区住民との絆…
熊本地震の本震から3年となった16日、3人が犠牲となった熊本県南阿蘇村立野地区の住民が犠牲者の自宅跡を訪れ、献花し冥福を祈った。被害が激しかった同地区では若い世代などの帰還が進まず、住民は「犠牲者のためにも復興に取り組む」と決意を新たにした。
熊本地震の本震から3年を迎え、黙とうする益城町役場の職員ら=16日午前、同町
熊本地震は16日で本震の発生から3年となった。震度7に2度襲われ甚大な被害が出た熊本県益城町では同日午前、町職員らが黙とうし、犠牲者の冥福を祈った。西村博則町長は「被災者の生活再建を第一に取り組む。復興まで10年をみているが、できる限り縮めていきたい」と早期復興を誓った。
テクノ仮設団地のA地区入居状況を示した図。「times;印」は空き室を示す=4日、熊本県益城町
熊本地震の本震から16日で3年となり、県内の建設型仮設住宅の入居者は3月末でピーク時の42%、4640人まで減った。被災者の住宅再建が進む一方で仮設団地は空洞化が進み、防犯面での懸念やコミュニティー崩壊などの問題が生じている。
仮設団地内の店舗で、野々村ルミ子さん(手前)の髪を整える吉本洋子さん=4日、熊本県益城町
熊本地震で甚大な被害を受けた熊本県益城町の「テクノ仮設団地」に、1軒の理髪店がある。団地入居者はピークの半分以下の約600人となり、店主も元の土地に自宅兼店舗を再建したが、「ここにおって」との入居者の声に応え営業を続けている。
竹灯籠とろうそくに火をともし、地震発生時刻の午後9時26分に黙とうする木山仮設団地の入居者ら=14日、熊本県益城町
熊本地震の前震から3年となった14日夜、関連死を含め45人が犠牲となった熊本県益城町にある木山仮設団地で追悼行事が行われた。集会所前に住民やボランティアらが集まり、地震発生時刻には全員で黙とうして犠牲者の冥福を祈った。
熊本地震の追悼式であいさつする東海大の学生代表津田航士郎さん(中央)=14日午後、熊本県南阿蘇村
熊本地震前震から3年の14日、熊本県南阿蘇村にある東海大阿蘇実習フィールドで、犠牲となった同大生の追悼式が行われた。学生代表として言葉を述べた農学部3年津田航士郎さん(20)は「志半ばで亡くなった先輩方の分まで前を向いて歩く」と誓った。
震災関連死に認定された宮崎花梨ちゃんの写真を抱いて熊本地震の犠牲者追悼式に参列した母さくらさん(左)と父貴士さん=14日午前、熊本市中央区
熊本地震から3年となった14日に熊本市で行われた犠牲者追悼式には、4歳で亡くなり震災関連死に認定された熊本県合志市の女児の両親も参列した。両親は式典後、「二度と私たちのような思いをする方がいないよう、地震の教訓を次につなげて」と訴えた。
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