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阪神大震災25年
東日本大震災が起きた午後2時46分に合わせて黙とうする人たち=17日午後、神戸市中央区
阪神大震災から25年となった17日、神戸市中央区で東日本大震災の追悼行事が開かれた。参加者は発生時刻の午後2時46分に黙とうし、神戸と東北をつなげる意味を込め「1.17絆3.11」の形に並べた竹灯籠を囲んで犠牲者を悼んだ。
兵庫県立尼崎小田高校の(右から)網彩稀さんと奥村しえりさんから防災活動について説明を受けられる秋篠宮ご夫妻=17日午前、神戸市中央区(代表撮影)
秋篠宮ご夫妻は17日、阪神大震災の追悼式典に先立ち、神戸市中央区の兵庫県公館で、防災について学ぶ高校生ら5人と懇談された。
追悼行事で火がともされた「1.17」の字をかたどった竹灯籠=17日午前、神戸市中央区の東遊園地
6434人が亡くなった阪神大震災は17日、発生から25年となった。地震が起きた午前5時46分、被災した神戸市を中心に各地で犠牲者への祈りがささげられた。時代は平成から令和に変わり、被災地では震災の記憶を忘れず、教訓を次の世代に継承する思いを新たにした。
追悼式典で遺族代表として言葉を述べる上野好宏さん(中央)=17日午前、神戸市中央区
追悼式典の遺族代表、神戸市東灘区の上野好宏さん(47)は、母を亡くした阪神大震災を機に就職先の関東から神戸に戻り、実家のすし店を継いだ。「震災がなかったら帰っていなかった」。これからも古里に根を下ろす決意を新たにした。
災害対策専門研修に参加する鳥取県の町村長ら=2019年11月20日、同県倉吉市
阪神大震災の教訓を伝える「人と防災未来センター」(神戸市中央区)は、2002年の設立以降、過去の知見に基づき、自治体の災害対応力を高める研修を実施している。特長は復旧、復興の指揮を執る首長向けに、センターの研究員らが各県に出向いて行う研修で、実践さながらのカリキュラムを用意。これまでに首長や防災担当職員ら延べ1万人超…
インタビューに応じる「人と防災未来センター」の河田恵昭センター長=2019年12月18日、神戸市中央区
阪神大震災の教訓を伝える「人と防災未来センター」(神戸市)の河田恵昭センター長は「日本の災害対応は後手後手で不十分」と指摘し、大規模災害発生時の対応や防災対策の総合的な司令塔となる「防災省」の創設を提言する。
阪神大震災の追悼式典で遺族代表として言葉を述べる松本幸子さん。写真は亡くなった妹の久村文枝さん=14日午後、神戸市中央区
阪神大震災から17日で25年。兵庫県など主催の追悼式典で、遺族代表として言葉を述べる同県芦屋市の松本幸子さん(65)は妹の久村文枝さん=当時(37)=を失った。「震災のつらい経験を語ることが、生き残った者にできること」と語り、災害への備えに生かしてほしいと願う。
「チーム・リメンバー117」メンバーの原郁海さん=2019年11月20日、神戸市中央区
阪神大震災を直接体験していない若者らが、災害をテーマに取材した記事を掲載しているウェブサイトが「リメンバー117」だ。参加する神戸女子大2年の原郁海さん(20)=神戸市須磨区=は、「自分は大丈夫」と災害への危機意識が乏しかったが、「初めて重くとらえ始めた」と語る。
阪神大震災の追悼の集いで、ろうそくをともし手を合わせる人たち=16日午後、兵庫県伊丹市
6434人が犠牲となった阪神大震災の発生から25年となるのを前に、兵庫県伊丹市にある昆陽池公園では16日夕、6434本のろうそくに火をともして犠牲者をしのぶ追悼の集いが開かれ、参加者約450人が黙とうした。地震発生時刻の17日午前5時46分まで12時間にわたり、明かりをともし続ける。
災害時のコミュニティーの重要性について語る兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科の室崎益輝科長=2019年11月18日、神戸市中央区
災害発生の前に、被害を最小化しあらかじめ復興を見据えた町づくりなどを進める「事前復興」の考え方が、住民レベルで根付き始めている。兵庫県立大大学院減災復興政策研究科の室崎益輝科長は「事前復興のソフト面である地域コミュニティーをつくり上げておくことが必要だ」と話す。
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