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あおり・危険運転
法制審議会(法相の諮問機関)は21日、あおり運転を厳罰化する自動車運転処罰法の改正要綱を、森雅子法相に答申した。危険運転致死傷の要件に、通行を妨害する目的で走行中の車の前方に停車するなどの行為を加える。法務省は早ければ今国会に改正案を提出、成立を目指す。
新東名高速で「あおり運転」をしたとして、静岡県警は18日、威力業務妨害と自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)の疑いで、大阪市東住吉区桑津、会社役員宮崎文夫容疑者(44)を再逮捕した。「はっきり覚えていない」などと容疑を否認しているという。
あおり運転の取り締まりに関連して、全国の警察が昨年1年間に道交法の車間距離保持義務違反で摘発した件数が1万5065件(前年比2040件増)だったことが13日、警察庁のまとめで分かった。高速道路での違反(1万3787件)が大半だった。
昨年1年間に自動車やバイクで75歳以上の運転者が起こした交通死亡事故は401件に上ったことが13日、警察庁のまとめで分かった。前年より59件減ったが、死亡事故全体に占める割合は14.4%で、過去最高だった前年に次ぐ高い水準となった。
茨城県守谷市の常磐自動車道で「あおり運転」をしたとして、強要と傷害の罪で起訴された住所不定、会社役員宮崎文夫容疑者(44)について、愛知県警は9日、新東名高速でもあおり行為をした疑いが強まったとして、強要容疑で再逮捕した。容疑を認めているという。
茨城県守谷市の常磐自動車道で8月、男性会社員(25)が「あおり運転」を受け殴られた事件で、水戸地検土浦支部は27日、強要と傷害の罪で、住居不定、会社役員宮崎文夫容疑者(44)を起訴した。地検は認否を明らかにしていない。
神奈川県大井町の東名高速道路で2017年、「あおり運転」で停止させられた車にトラックが追突し一家4人が死傷した事故で、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)罪などに問われた石橋和歩被告(28)について、一審横浜地裁に審理が差し戻されることが23日までに確定した。
森雅子法相は23日、自動車運転処罰法が定める危険運転致死傷の要件に、車の走行を妨害する目的で前方に停止し、死傷事故を誘発する行為を加えるよう、同法改正を法制審議会(法相の諮問機関)に諮問すると明らかにした。森氏は「悪質・危険なあおり運転による死傷事案が少なからず発生している。しっかりと対策を講じる必要がある」と強調し…
あおり運転死傷事故の控訴審判決を受け記者会見する、亡くなった萩山嘉久さんの母、文子さん(手前右)=6日午後、東京都千代田区の司法記者クラブ
東名高速道路の「あおり運転」で停止後の車にトラックが追突した一家4人死傷事故で、息子の萩山嘉久さん=当時(45)=を亡くした母文子さん(79)が6日、東京高裁の控訴審判決後に記者会見した。一審判決を破棄し地裁に差し戻す内容に「逆戻りとは。ショックで考えがまとまらない」と肩を落とした。
警察庁が、道交法にあおり運転を処罰する規定を新たに設ける方針であることが6日、分かった。自動車などの通行を妨げる目的で、車間距離を詰めるなどする行為をあおり運転と位置付ける方向で検討している。今後、罰則を定めた上で、来年の通常国会に同法改正案を提出したい考え。
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