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創価学会名誉会長・池田大作氏が死去
政府は25日、池田大作・創価学会名誉会長の死去を受け、中国の習近平国家主席から岸田文雄首相宛てに弔電が届いたと発表した。弔電は23日付。
15日に死去した創価学会の池田大作名誉会長の「創価学会葬」が23日、東京都豊島区の東京戸田記念講堂で営まれた。
参院本会議で答弁する岸田文雄首相=20日午後、国会内
岸田文雄首相が宗教法人・創価学会の池田大作名誉会長の死去に弔意を示した対応が波紋を広げている。SNS上では憲法が定める政教分離と関連付けて疑問視する意見が続出。松野博一官房長官は20日の記者会見で「個人としての弔意」と説明し、問題はないとの認識を示した。
【北京時事】中国外務省の毛寧副報道局長は20日の記者会見で、創価学会の池田大作名誉会長が死去したことを受け、「深い哀悼の意」を表明した。毛氏は池田氏を「中国人民が信頼し、尊敬する古い親友」と表現し、「中日友好に積極的に取り組み、両国関係の再建と発展に重要な貢献をした」と功績をたたえた。呉江浩駐日大使が親族に弔電を送っ…
公明党参院議員総会であいさつする山口那津男代表=20日午後、国会内
公明党の山口那津男代表は20日の党参院議員総会で、同党を創設した池田大作創価学会名誉会長の死去を受け、結束を呼び掛けた。「党の姿を進化させながら、国民の期待に応え、創立者の恩に報いていきたい。きょうより新たな気持ちでスタートしよう」と述べた。
岸田文雄首相は19日夜、創価学会の池田大作名誉会長が死去したことを受け、東京・信濃町の学会本部別館を弔問のため訪れた。原田稔会長や池田氏の長男でもある池田博正主任副会長と面会した。創価学会は公明党の支持母体で、首相周辺によると、首相は自民党総裁として訪問した。
池田大作氏
創価学会(総本部・東京都新宿区)名誉会長で、公明党を結成した池田大作(いけだ・だいさく)氏が15日夜、老衰のため新宿区の学会施設で死去した。95歳だった。東京都出身。葬儀は近親者のみで済ませた。後日、お別れの会を開催する予定。
講演する創価学会の池田大作名誉会長=1986年8月、東京都八王子市の創価大学
池田大作氏は東京・大森に7男1女の5男として生まれた。のり製造業を営む父は病気で倒れ、兄らは戦地に出征。貧困と肺病に苦しんでいた1947年、創価学会の座談会で師と仰ぐ戸田城聖氏(後に第2代会長)に出会った。
公明党本部=2022年6月、東京都新宿区
創価学会の池田大作名誉会長が死去した。学会を支持母体とする公明党は、長らく連立与党の一角を占めてきたが、最近は「平和の党」の看板と政権の方針にずれも目立つ。精神的な「支柱」を失い、党内に「言葉がない」(党ベテラン)と動揺も見られる中、学会の集票力に影響が及ぶ可能性も否めず、自民党は動向を注視している。
創価学会の施設=18日午後、東京都新宿区
池田大作名誉会長の死去が伝えられた18日は創価学会の創立記念日に当たり、東京・信濃町の総本部周辺には各地から多くの関係者が訪れていた。公式サイトなどで死去が発表されると、訃報を知った学会員らが驚き、悲しむ姿が見られた。
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