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特集 スポーツ・酷暑から守れ
プロ野球巨人が使用するかき氷機(球団提供)
中高生の部活動などスポーツを行う際の熱中症予防には何が有効か。プロ選手らに聞いた。
東京五輪のテスト大会の入場口に設置されたWBGT(暑さ指数)測定器(手前)=2019年7月、東京都内(AFP時事)
この夏も多くのスポーツが日本を沸かせている一方、全国各地が猛暑に見舞われ、環境省などは連日のように熱中症警戒アラートを出した。地球温暖化により夏の暑さはさらに厳しくなっていくと予測され、国外では悲惨な山火事も相次ぐ。酷暑下のスポーツにはどのような危険があり、対策は十分なのか。重症化するリスクや競技レベルへの影響は。さ…
全国高校野球選手権大会の試合中、チームメートの首を冷やす慶応の清原勝児(右)=8月11日、甲子園
慶応(神奈川)の107年ぶりの優勝で幕を閉じた今年の全国高校野球選手権大会。甲子園球場を舞台にした真夏の風物詩は、年々暑さが過酷となり、選手の体を守るための警鐘が鳴らされてきた。今大会は五回終了後に選手らが水分補給をしたり、体を冷やしたりする10分間の「クーリングタイム」を導入。ベンチ入りメンバーを18人から20人に…
全国高校野球選手権大会の開会式で、水分を補給する選手=8月6日、甲子園
猛暑が続く中、今年も兵庫県の甲子園球場で全国高校野球選手権大会が行われた。熱中症対策に詳しく、啓発活動にも取り組む専門家2人に対策や課題を聞いた。
取材中に汗を拭うプロ野球楽天の田中将大投手(右)。後方の打撃ケージの周りには大型扇風機が置かれている=8月16日、ベルーナドーム
北海道・駒大苫小牧高時代に夏の甲子園大会を制覇したプロ野球楽天・田中将大投手の話 甲子園球場は暑い。試合の合間に練習場を借りて練習した時も、すごく暑かった記憶がある。マウンドは気温40度くらいになる。今はもっと体感温度が高いかもしれない。
真夏のJリーグ、F東京戦で攻め上がる横浜Mの宮市亮(左)。右はF東京の白井康介=8月19日、神奈川・日産スタジアム
近年の酷暑は、スポーツのトップレベルの世界でも物議を醸している。資本となる身体への負担はもちろん、本来の高い競技レベルを維持できない問題がある。
専用のシャワーを浴びる競走馬=小倉競馬場(JRA提供)
一般的に馬は寒さに強く、暑さに弱い動物とされる。高温多湿な日本で激しい運動を行う競走馬にとって、熱中症のリスクは増す。日本中央競馬会(JRA)では、2017年から暑熱対策に本腰を入れるようになった。
高校野球決勝で慶応を応援するアルプススタンドの生徒ら=8月23日、甲子園
この夏、2人の若い命が奪われた。山形県米沢市で女子中学生(13)が部活動帰りに、北海道伊達市では小学2年の女児(8)が体育の授業で倒れ、その後に死亡。どちらも熱中症とみられる症状で搬送されたという。
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