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そごう・西武売却問題
インタビューに答えるそごう・西武労働組合の寺岡泰博委員長=12日、東京都豊島区
米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループ傘下に入ったそごう・西武労働組合の寺岡泰博委員長は22日までにインタビューに応じ、新たな親会社の下で4期連続赤字の収益構造が転換する見込みについて、「(期待は)全くない」と述べた。百貨店事業と雇用の維持に向け労使協議を続ける一方、不調に終われば再びストライキに踏…
【図解】そごう・西武の国内店舗
米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループが、買収した百貨店そごう・西武の全国10店舗と従業員の雇用について当面維持することが5日、分かった。西武池袋本店(東京都豊島区)に家電量販大手「ヨドバシカメラ」が出店するなど、計600億円を投じて改装し、収益力の底上げを図る。
西武池袋本店=1日、東京都豊島区
そごう・西武は4日、同社を買収した米ファンド、フォートレス・インベストメント・グループの日本法人の劉勁マネージング・ディレクター(39)が1日付で代表取締役に就いたと発表した。田口広人社長は続投するが、代表権が外れた。フォートレスの経営ノウハウを取り入れ、共同で再建を目指す。(2023/09/04-16:25)
ストライキ決行のため、全館臨時休業となった西武池袋本店=8月31日、東京都豊島区
米投資ファンドへの売却が1日決まったそごう・西武では、労働組合が百貨店業界で61年ぶりとなるストライキを決行した。売却後の雇用維持に不信感を募らせ、異例の実力行使に踏み切った格好。労使双方とも影響が大きいストの実行は、近年は年間数十件程度とピーク時の1%にも満たない。だが、百貨店をはじめ経営環境が激変する業界で、潮目…
西武池袋本店の看板=7月4日、東京都豊島区
そごう・西武の親会社が1日、セブン&アイ・ホールディングスから米投資ファンドに変わった。ファンドはそごう・西武の再建に向け、旗艦店などへの家電量販「ヨドバシカメラ」出店で、売り場のてこ入れを図る計画だ。一方、入居する海外高級ブランドからは撤退示唆の声も聞かれる。そごう・西武が従来の「百貨店」のまま存続できるか、不透明…
百貨店の西武池袋本店=8月28日、東京都豊島区
セブン&アイ・ホールディングスは1日、傘下の百貨店そごう・西武を米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループに売却したと発表した。売却額は8500万円。そごう・西武の企業価値2200億円をベースに、同社や同社グループの有利子負債などを差し引いて算定した。
そごう・西武労組のストライキに伴う休業から営業再開した西武池袋本店=1日午前、東京都豊島区
労働組合のストライキにより前日臨時休業した西武池袋本店(東京都豊島区)は1日午前10時、2日ぶりに通常営業に戻った。通りに面した出入り口では男性従業員2人が扉を開き、一礼して静かに開店を告げた。
大手家電量販店、ヨドバシカメラの看板
家電量販大手のヨドバシホールディングス(東京)が、西武池袋本店(東京都豊島区)の土地などを約3000億円で購入することが31日、分かった。セブン&アイ・ホールディングスが9月1日に百貨店そごう・西武を売却する米投資ファンドから取得する。ヨドバシは西武池袋本店などに出店する計画で、土地購入によってそごう・西武再建への関…
西武池袋本店前で抗議活動をするそごう・西武労働組合の組合員=31日午後、東京都豊島区
セブン&アイ・ホールディングスは31日、臨時取締役会を開き、傘下の百貨店そごう・西武を9月1日に米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループ(FIG)に売却することを決議した。主力のコンビニ事業での成長戦略に集中する。そごう・西武への貸付金の約6割に当たる約916億円の債権放棄も決めた。売却に伴い、余剰人…
デモ行進するそごう・西武労働組合員=31日午後、東京都豊島区
大手百貨店そごう・西武の労働組合は31日、雇用維持を求めて西武池袋本店(東京都豊島区)でストライキを決行した。百貨店では61年ぶりの事態に、街行く人は「初めて見た」と、「臨時閉館」を告げる店のシャッターの張り紙を物珍しげに眺めていた。
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