時事ドットコムニュース
連載
自衛隊探訪記
妙見山の山頂に設置されている航空自衛隊佐渡分屯基地の「ガメラレーダー」(奥)=2023年2月21日、新潟県佐渡市
日本に飛来する弾道ミサイルや国籍不明機、気球などを24時間体制で見張るレーダー基地があるのは、特性上、離島や山頂ばかりだ。今回取材したのは、新潟県の佐渡島の「ガメラレーダー」と呼ばれる「FPS5」を運用する航空自衛隊佐渡分屯基地。レーダーが設置された妙見山(標高1042メートル)の山頂は、風速20メートル超のブリザー…
国際観艦式で観閲部隊を先導する海上自衛隊の護衛艦「しらぬい」(手前)=2022年11月6日、神奈川県沖の相模湾上空[海自航空機より]
海上自衛隊の創設70周年を記念した国際観艦式開催に合わせ、護衛艦「しらぬい」などでの3泊4日の体験航海が行われた。前作【洗濯にルール、電波ないけど娯楽はスマホ◆護衛艦に宿泊した・国際観艦式(上)】では、観艦式前夜、海自隊員と同じ部屋に泊まった記者が艦上の生活を報告した。本作でレポートするのは「総員起こし」後。観艦式の…
一般公開された護衛艦「しらぬい」=2022年11月5日、横浜市
海上自衛隊の創設70周年を記念した国際観艦式開催に合わせ、護衛艦「しらぬい」などでの3泊4日の体験航海が行われた。艦上での海自隊員の日常生活はどのようなものだったのか。隊員と同じ部屋に泊まった記者が、20年ぶりに開かれた国際観艦式の様子と共に、上下2回に分けてレポートする。(時事通信社会部 釜本寛之)
一斉射撃で立ち上がった火柱。ごう音とともに床が震えた=2022年10月19日、陸自東富士演習場(静岡県御殿場市など)
陸上自衛隊は主要火砲「155ミリ榴(りゅう)弾砲」の射撃訓練の様子を報道陣に公開した。砲弾は記者らが詰めた観測用シェルターのすぐ先に次々と撃ち込まれ、空気や床が震える。立ち込めた煙が晴れると、地面には巨大な穴が見えた。155ミリ榴弾砲はウクライナでも使われている。訓練を取材し、改めて戦争の恐怖を感じた。 (時事通信社…
安倍晋三元首相の国葬に向け訓練する陸上自衛隊の特別儀仗隊=2022年9月22日、東京・市谷の防衛省
陸上自衛隊には「容姿端麗な男子」のみで構成された専門部隊がある。来日した各国首脳の出迎えや、防衛大臣らの離着任式などで、敬意や歓迎の意を示す国家儀式「特別儀仗(ぎじょう)」を行う「特別儀仗隊」だ。入隊には身長や体重の基準があり、面接でメンバーが選抜される。個性やジェンダーフリーが重視される時代にこうした姿勢を貫くのは…
輸送艦「くにさき」から発進し、洋上を猛スピードで進む海上自衛隊の揚陸艇(LCAC)=2022年9月17日
海上自衛隊と在日米海軍は、南海トラフ地震などに備え、漂流者の捜索や支援物資の陸揚げを連携して行うための共同訓練を沼津海浜訓練場(静岡県沼津市)で実施した。艦艇から発進した海自のエアクッション型揚陸艇(LCAC)と米海軍の上陸用舟艇(LCU)が相次いで接岸。国内で初めての日米共同ビーチング(上陸訓練)ではLCACへの体…
「日本人学校」を取り囲む群衆を押し退ける陸自隊員=2022年9月6日、北海道八雲町
海外で内乱や紛争、大規模災害が起きた際に、現地にいる日本人をどう退避させるか。自衛隊が輸送機で脱出させることを想定した訓練が2022年9月上旬、北海道などで行われた。「在外邦人の輸送はいつ、世界のどこで起きてもおかしくない」。視察した自衛隊制服組トップ山崎幸二統合幕僚長の言葉からは、ロシアのウクライナ侵攻や台湾情勢の…
太平洋を航行する米海軍横須賀基地(神奈川県)配備の米空母「ロナルド・レーガン」(右)=2022年5月15日[米海軍第7艦隊提供]
米海軍は日本のメディアを太平洋に展開する原子力空母「ロナルド・レーガン」に招き、艦載戦闘機の発着艦訓練の様子などを公開した。公開は米国のペロシ下院議長の台湾訪問を受け、中国が台湾周辺で大規模な軍事演習をしている最中で、乗組員たちは、フレンドリーな雰囲気の中にも緊張感を漂わせていた。貴重な機会を得た記者が艦内をリポート…
報道陣を乗せ離陸する陸自のオスプレイ=2022年7月22日
離島防衛を想定し、速やかに部隊を運ぶ手段として配備が進む陸上自衛隊の輸送機「V22オスプレイ」。ヘリコプターとプロペラ機の特徴を併せ持ち、プロペラが着いた主翼先端部(ナセル)の角度を変えることで、垂直離着陸や高速飛行が可能な点が最大の特徴だ。陸自は2022年7月下旬、報道陣や地元関係者の体験搭乗を初めて実施し、安全性…
10年ぶりの「ミリメシ」更新、そのお味は?
陸上自衛隊が有事や災害派遣の際に食べる「戦闘糧食」。このうち3年保存の「非常用糧食」が約10年ぶりにリニューアルされ、報道関係者向け試食会が4月、東京都新宿区の防衛省で開かれた。3月の衆院安全保障委員会で社民党議員が「あまりおいしくないと聞いている」と指摘したが、陸自トップの吉田圭秀幕僚長は「一度実食して欲しい」と自信をのぞかせた。陸自担当者が「今でも各国軍隊の評判は上々。改良でもとことんこだわった」と話す全21品を実食し、味を確かめ…
新着
会員限定