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参院予算委員会で答弁する岸田文雄首相=3日、国会内
岸田文雄首相は3日の参院予算委員会で、防衛費増額の財源確保策について、「未利用国有地の処分を一層推進し、定期借地権を活用するなど国有財産の有効活用に取り組みたい」との考えを示した。その一環として、東京・大手町の複合ビル「大手町プレイス」を「4364億円で売却することとした」と説明した。日本維新の会の柴田巧氏への答弁。
旧国家公務員住宅の視察後、記者団の取材に応じる立憲民主党の渡辺創議員(前列右から2人目)と日本維新の会の柴田巧議員(同3人目)ら=7日午前、東京都新宿区戸山
立憲民主党と日本維新の会の行政改革プロジェクトチームは7日、休眠状態の国有財産である東京都新宿区の旧国家公務員住宅を視察した。防衛費増額へ増税方針を示す岸田政権に対し、民間への売却などで防衛財源に回すよう求めていく考えだ。
政府は3日の閣議で、防衛力の抜本強化へ税外収入を活用するための財源確保法案を決定し、国会に提出した。2024年度以降の防衛費増額に必要な財源の一部として税外収入をためておく「防衛力強化資金」を新設する。
【図解】防衛力強化を巡る首相答弁
岸田政権が昨年末に決めた防衛力の抜本的強化を巡る衆院予算委員会の議論が熱を帯びている。岸田文雄首相と全閣僚が出席する3日間の基本的質疑で、野党は安全保障関連3文書に保有が明記された反撃能力(敵基地攻撃能力)の具体像を明らかにしようと追及。しかし、首相は「安保上、適切ではない」と詳細な説明を避ける場面が多く、議論は深ま…
萩生田光一 自民党政調会長
自民党の萩生田光一政調会長は31日のインターネット番組で、防衛費増額に向け増税以外の財源確保策を議論する党の特命委員会の検討結果について、「夏前くらいまでに一定の方向を示したい」と述べた。政府が6月に経済財政運営の基本指針「骨太の方針」をまとめる前の取りまとめを想定しているとみられる。萩生田氏は特命委の委員長。
衆院予算委員会で答弁する岸田文雄首相(手前)=30日午前、国会内
衆院予算委員会は30日午前、岸田文雄首相と全閣僚が出席して2023年度予算案の基本的質疑を行い、実質審議に入った。首相は抜本的な防衛力強化の財源に充てる増税について、「実施時期を柔軟に判断する」と述べた。女性の就労の制約と指摘される制度の見直しに意欲を示した。
岡田克也 立憲民主党幹事長
立憲民主党の岡田克也幹事長は29日のNHK番組で、増額する防衛費の一部を増税で賄う政府方針に関し、「増税をはじめ国民の負担になることをするなら、正直にそのことをかざして選挙をすべきだ」と述べ、事前の衆院解散・総選挙実施を求めた。
参院本会議で答弁する岸田文雄首相=26日午前、国会内
衆院は26日の本会議で、岸田文雄首相の施政方針演説に対する2日目の代表質問を行った。首相は、原発の使用済み核燃料から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分地選定について「(自治体からの)手挙げを待つのではなく、政府から調査の検討などを段階的に申し入れる」と述べ、調査受け入れを自治体に働き掛ける考えを表明した。…
2022年11月21日、首相官邸で開催された「国力としての防衛力を総合的に考える有識者会議」
政府の「国力としての防衛力を総合的に考える有識者会議」(座長・佐々江賢一郎元駐米大使)は25日までに、発言者を明示した議事録全文を公表した。有識者からは、岸田文雄首相自らが防衛費増額に伴う増税の必要性を説明し、国民の理解を得るべきだとする意見が多数だった。
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