時事ドットコムニュース
特集
厚底シューズ問題
世界陸連が1月末に発表したシューズに関する新規定で、4カ月以上の市販期間を必要とするルールは4月29日までに発売された製品に適用されず、今夏の東京五輪で使用が認められることが21日に分かった。日本陸連が世界陸連に確認し、正式な回答を得た。
ナイキ・厚底シューズの新モデル(ナイキ公式サイトより)
【ニューヨーク時事】米ナイキ社は5日、マラソンなど陸上長距離の選手が履き、好記録を連発している厚底シューズの新モデルを発表した。米国では29日から販売する。
日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは5日、福岡市内で取材に応じ、米ナイキ社の厚底シューズの現行モデルが今後も使用を許可されたことについて、「東京マラソンで使えるのは安心した」と語り、3月上旬まで東京五輪代表選考レースが続く中で公平性が保たれたことに安堵(あんど)した。
【ロンドン時事】世界陸連は31日、陸上の長距離選手が履き、好記録を連発している米ナイキ社の「厚底シューズ」について、既に市販されているものについては今夏の東京五輪での使用を認める新たな規定を発表した。規制される可能性が報じられていた同社の現行の「ヴェイパーフライ」シリーズは容認される。
米ナイキ社製の厚底シューズについて世界陸連が現行モデルの使用を認めたことを受け、香川丸亀国際ハーフマラソンに出場する有力選手が1日、香川県丸亀市内で取材に応じた。同社製を使用する男子マラソン前日本記録保持者の設楽悠太(ホンダ)は「提供されたものを履くだけ。気にしていない」と語った。
ミズノが開発を進める長距離用のプロトタイプシューズ(ミズノ社提供)
世界陸連が31日に発表したシューズに関する新ルールにより、東京五輪に向けて開発が進められている新型モデルは、今春までに発売しなければ本番で選手は使用できないことになった。新たな規定では4月30日以降、国際競技会で履くには4カ月以上の市販期間が必要。各用具メーカーは五輪開幕まで半年を切って、発売時期の見直しを迫られるこ…
マラソンMGCで「厚底シューズ」を着用し、力走する大迫傑(左から2人目)ら=2019年9月15日、東京都中央区
規制の有無が論争を巻き起こしていた米ナイキ社製の「厚底シューズ」について、世界陸連は1月31日、現行モデルの使用を認める判断を下した。東京五輪の開幕まで半年を切る中で規制されれば選手に大きな影響が及ぶだけに、混乱を避ける流れに傾いた。
◇評価に値する
【ロンドン時事】陸上の長距離で好記録を連発しているナイキ社の「厚底シューズ」について、世界陸連が新規則で使用禁止とすることは見送る方針だと、英紙ガーディアン(電子版)が29日に報じた。
日本歴代6位の好記録で優勝した松田が履いた靴は、米ニューバランス社の特注品。履いた選手が好記録を出し、陸上長距離界を席巻している米ナイキ社の「厚底」シューズではなく、「薄底」でも結果が出せることを証明した。日本陸連の山下佐知子五輪強化コーチは、「迷いなく(今の)シューズを貫いたのもよかった」と分析した。
コラム・連載