時事ドットコムニュース
特集
◆卓球特集◆高速のチェス
「多彩な技術をもっと試合で出せるように」と語る伊藤美誠=2020年2月5日、大阪市北区の関西卓球アカデミー【時事通信社】
卓球日本女子のエース伊藤美誠(スターツ)が、東京五輪で金メダルを目指して団体、シングルス、混合ダブルスの3種目に挑む。最大の武器は、今や代名詞になった「多彩な技術」。今年のワールドツアーが始まり、中国勢らとの駆け引きも激しさを増す中、その「自分らしさ」をどう追求しようと考えているのか。ツアーの合間、練習拠点に伊藤を訪ねた。
チームの勝利を決め、観客席に向かってガッツポーズする張本智和=9日、川崎市のカルッツかわさき
◇首位攻防、踏ん張ったエース 卓球のTリーグは9日、川崎市のカルッツかわさきなどで行われ、男子の首位攻防戦、木下東京-T.T彩たまは木下東京が張本智和(木下グループ)の踏ん張りで逆転勝ちした。チームの首位を守るとともに、張本自身にとっても国内外4連敗のトンネルから脱出する勝利となった。
優勝を逃し、うつむく張本智和。奥は宇田幸矢=19日、丸善インテックアリーナ大阪
◇狙われたフォアブロック 全日本卓球選手権最終日(19日、丸善インテックアリーナ大阪)、男子シングルス決勝で張本智和(木下グループ)が宇田幸矢(エリートアカデミー)に3-4(11-13、9-11、11-8、10-12、13-11、11-6、9-11)で競り負け、2年ぶりの優勝を逃した。
決勝でプレーする三部航平(右)、及川瑞基組=19日、丸善インテックアリーナ大阪【時事通信社】
◇「つながず決めにいった」 全日本卓球選手権第6日(18日、丸善インテックアリーナ大阪)、男女ダブルス決勝などが行われ、男子ダブルスは三部航平、及川瑞基組(専大)が戸上隼輔、宮川昌大組(山口・野田学園高)に3-2(11-6、7-11、11-6、9-11、11-8)で競り勝って初優勝した。
女子ダブルス決勝でポイントを奪い、ガッツポーズする伊藤美誠(手前)、早田ひな組=18日、丸善インテックアリーナ大阪
最強ペアと呼ぶにふさわしい試合ぶりだった。女子ダブルス決勝で伊藤、早田組は、昨年同様に芝田、大藤組を3―1で退けた。伊藤は内容を加味し、「昨年よりも良かったと言える試合。個々の力が上がっているのも分かっているし、自分たちらしい試合ができた」と冷静に振り返った。
5回戦で敗れ、肩を落とす平野美宇=17日、丸善インテックアリーナ大阪
◇異質・出澤の変化球に不覚 全日本卓球選手権第5日(17日、丸善インテックアリーナ大阪)、女子シングルス5回戦で東京五輪代表の平野美宇(日本生命)が出澤杏佳(茨城・大成女高)に1-4(4-11、11-8、9-11、5-11、9-11)で敗れ、ベスト16を前に姿を消した。異質ラバーの変則卓球に翻弄(ほんろう)された不覚。そこには全日本ならではの落とし穴があった。
ジュニア男子で優勝して笑顔の吉山僚一=16日、丸善インテックアリーナ大阪【時事通信社】
◇中3吉山、松島止めた 全日本卓球選手権第4日は16日、丸善インテックアリーナ大阪で行われ、ジュニア男子は全国中学校大会王者で愛知工大名電中3年の吉山僚一が、注目の小学6年、松島輝空(木下グループ)を3-1で下して初優勝した。ジュニアは女子も高校生が決勝に進めず、中学生同士の対戦。早くも「東京五輪後」を期待させる熱戦に会場が沸いた。
卓球ワールドカップ団体戦・女子決勝で中国を相手に戦う石川佳純(左)と平野美宇=東京、2019年11月10日(EPA時事)
日本卓球協会の宮崎義仁強化本部長は6日、国際卓球連盟(ITTF)に対し、世界ランキング決定方式について、出場できる国際大会の数を制限するなどの見直しを提案する考えを明らかにした。選手の過度な消耗を防ぐことなどが狙い。
ワールドツアー・グランドファイナル1回戦で敗れ、東京五輪のシングルス代表を逃した水谷隼=2019年12月13日、中国・鄭州
◇卓球協会、異例の意思確認 卓球の東京五輪日本代表が6日、決まった。注目されていた「3人目」は男子が水谷隼(木下グループ)、女子が平野美宇(日本生命)。大方の関係者やファンが順当と受け止める人選となったが、併せて混合ダブルスの代表を水谷、伊藤美誠(スターツ)とすることも前倒しで発表された。そこには水谷に最後の奮起を願う卓球日本の思いがにじんで見える。
張本智和選手
日本卓球協会は6日、東京五輪代表の男女各3人を発表した。男子はシングルス代表に張本智和(木下グループ)と丹羽孝希(スヴェンソン)、団体戦要員の3人目に水谷隼(木下グループ)を選出した。張本は初、丹羽は3度目、水谷は4大会連続の代表となる。
コラム・連載