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「衆参ダブル選挙?」
立憲民主党の枝野幸男代表は19日、内閣不信任決議案の提出を検討する考えを示した。これまでは衆院解散を誘発する可能性もあり見送る方向だったが、安倍晋三首相との党首討論を踏まえ、軌道修正した。参院には野党共同で麻生太郎副総理兼財務相の問責決議案を提出する。
党首討論に臨む安倍晋三首相(中央右)と立憲民主党の枝野幸男代表(同左)=19日午後、国会内
安倍晋三首相と野党党首による今国会初の党首討論が19日、行われた。今国会中に衆院解散・総選挙に踏み切る意向はあるか、日本維新の会の片山虎之助共同代表が問うたのに対し、首相は「解散という言葉は頭の片隅にもない」と表明。野党から内閣不信任決議案や首相問責決議案が出された際の対応については、「この後、どのように展開していくかは予測できない」と述べるにとどめた。一方、主要野党は老後資金2000万円問題で首相を追及した。
菅義偉官房長官は19日の記者会見で、党首討論で安倍晋三首相が「(衆院)解散という言葉は頭の片隅にもない」と述べたことについて、「首相は非常に正直な方だから、言った通りではないか」と語った。日本維新の会の片山虎之助共同代表以外は解散に触れなかったことに関しては、「政府の立場で答えることは控えたい」と述べるにとどめた。
公明党の山口那津男代表は18日の記者会見で、衆院解散について「安倍晋三首相からは何も聞いていない」と述べた。今国会会期に関しては「延長する必要はない」とした上で、「会期が予定通り終われば(参院選は)7月4日公示、21日投票で確定することは見えている」と語った。(2019/06/18-19:14)
内閣不信任決議案の提出見送りを検討している立憲民主党に、他の野党から18日、異論が噴出した。参院選へ政権と厳しく対峙(たいじ)する姿勢を打ち出すべきだとの理由からだが、衆院解散を誘発しかねないため、立憲は慎重姿勢を崩していない。国会最終盤に来て野党間の足並みが乱れた形だ。
菅義偉官房長官は18日の記者会見で、野党による参院への安倍晋三首相問責決議案提出が衆院解散の「大義」になるかどうか問われ、「全ては首相の判断になる」と語った。
立憲民主党の執行役員会に臨む枝野幸男代表(中央)ら=17日午後、国会内
立憲民主党は17日、内閣不信任決議案の今国会提出を見送る方向で検討に入った。枝野幸男代表が19日の党首討論を踏まえ、最終判断する。参院選を控えていることから、同党内では参院に安倍晋三首相問責決議案を提出すべきだという意見が強まっており、枝野氏は他の野党との調整を急ぐ考えだ。
自民党の加藤勝信総務会長は10日、北九州市で開かれた同党衆院議員の会合で講演し、夏の参院選に合わせた衆参同日選が見送られることに関し、「永田町では決して(解散風が)吹いているわけではない。参院選にぜひとも集中していただきたい」と呼び掛けた。(2019/06/10-20:59)
首相官邸に入る安倍晋三首相=10日午前、東京・永田町
安倍晋三首相が夏の参院選に合わせた衆参同日選を見送る方針を固めた。首相は2021年9月の自らの自民党総裁任期満了までに、なお衆院解散・総選挙を仕掛ける構えだが、今後は消費税率10%への引き上げや東京五輪・パラリンピック開催などの重要日程が控える。首相の解散の選択肢は限られてくる。
参院決算委員会に臨む安倍晋三首相(中央)=10日午後、国会内
安倍晋三首相は夏の参院選に合わせて衆院解散・総選挙に踏み切る衆参同日選を見送る方針を固めた。内閣支持率が堅調に推移する中、参院選単独でも与党が優位に立つと判断。衆院での議席減のリスクを回避する思惑もある。10月の消費税率10%への引き上げは「リーマン・ショック級の出来事」が起きない限り、予定通り実施する。
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