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ローマ教皇、訪日
26日、機中で記者会見するフランシスコ・ローマ教皇(AFP時事)
【パリ時事】日本とタイの訪問を終えたフランシスコ・ローマ教皇は26日、帰国の機中で記者会見を行い、「原子力発電が完全に安全になるまで、私は核エネルギーを使いたくない。災害が起こらない十分な保証はない」と原発の利用に反対を表明した。ロイター通信が報じた。
訪日を終え、羽田空港で花束を贈られるフランシスコ・ローマ教皇(右)=26日午前
フランシスコ・ローマ教皇(82)は26日、4日間の訪日を終え、帰国の途に就いた。「ロックスター」とも呼ばれるそのカリスマ性を各地で発揮し、市民らは熱烈に歓迎した。教皇のメッセージは明確だ。「核兵器なき世界」に向けてすべての人が「一致団結」すること。若い世代には、他者と命を分かち合うことの大切さを説いた。
上智大学を訪問し、演説するフランシスコ・ローマ教皇=26日午前、東京都千代田区(代表撮影)
フランシスコ・ローマ教皇は26日午前、東京都千代田区の上智大で学生らに向けて演説し「すべての日本の人に訪問中に受けた心のこもった温かい歓迎に感謝する。これからも祈りの中で皆さんのことを思い出す」と述べた。この後、23日からの訪日日程を終え、帰国のため羽田空港を出発した。
フランシスコ・ローマ教皇(左)と会談する安倍晋三首相=25日午後、首相官邸
安倍晋三首相は25日、フランシスコ・ローマ教皇と首相官邸で会談した。教皇との会談は2014年6月のバチカン訪問時以来5年ぶり。首相は「日本とバチカンは平和、『核なき世界』実現、貧困撲滅、人権、環境などを重視するパートナーだ。訪日を契機に協力を拡大したい」と表明。教皇は「両国関係を一層強化したい」と応じた。
各国大使らとの集いであいさつする安倍晋三首相(右)。左はフランシスコ・ローマ教皇=25日午後、首相官邸
フランシスコ・ローマ教皇の来日は、核兵器に関する考え方をめぐる日本とバチカンの溝を浮き彫りにした。両国は核廃絶という究極的な目標は共有しているが、核抑止力も許すべきではないと訴えた教皇に対し、日本政府は抑止は当面必要との立場を変えなかった。
安倍晋三首相は25日夜、フランシスコ・ローマ教皇と共に出席した各国外交団との集いで、同席した麻生太郎副総理兼財務相を「教皇と同じ『フランシスコ』の洗礼名を持つ人だ」と紹介した。麻生氏はキリスト教徒だが、出席者の多くは知らなかったようで、どよめきが起こった。首相は「皆さん、意外に思われたかと思う」と応じ、日本人とカトリ…
ミサ会場に入り、赤ちゃんに口づけをするフランシスコ・ローマ教皇=25日午後、東京都文京区の東京ドーム
来日中のフランシスコ・ローマ教皇は25日昼、東京都内で若者との集いに参加した。夕方には、東京ドームで大規模ミサを実施。日本の若者らに対し、多様性の尊重や他者に手を差し伸べることの大切さを説いた。
東京カテドラル聖マリア大聖堂・カトリック関口教会で行われた「青年との集い」で、贈呈された法被を着るフランシスコ・ローマ教皇=25日午後、東京都文京区
フランシスコ・ローマ教皇と会見される天皇陛下=25日午前、皇居・宮殿「竹の間」(代表撮影)
天皇陛下は25日午前、皇居・宮殿で、23日に初めて来日したフランシスコ・ローマ教皇と会見された。天皇がローマ教皇と会うのは、上皇ご夫妻が在位中にイタリアを訪問し、故ヨハネ・パウロ2世と会見した1993年9月以来。
東日本大震災の被災者と面会し、被災者への支援継続を訴えるフランシスコ・ローマ教皇=25日午前、東京都千代田区
来日中のフランシスコ・ローマ教皇は25日午前、東京都千代田区で東日本大震災の被災者と面会した。演説の冒頭、犠牲者に黙とうをささげた上で、被災者への支援継続を訴えた。東京電力福島第1原発事故を踏まえ「私たちは地球や環境の一部。将来のエネルギーに関し、勇気ある重大な決断をすることが最初の一歩だ」と促すとともに、「日本の司…
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