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改憲論議を問う~与野党7党の幹部に聞く~
インタビューに答える自民党憲法改正推進本部長の下村博文氏=1日、東京・永田町
-今回の参院選結果をどう受け止めるか。 憲法議論からすれば(改憲勢力が)3分の2にいかなかったことが、かえって良かった。野党が警戒し続けた構図が崩れたので、逆に議論に乗ってくれやすくなったのではないか。
インタビューに答える公明党の北側一雄憲法調査会長=8日、東京・永田町
-現行憲法の評価は。 戦後日本の民主主義を進展させ、その基盤をつくった優れた憲法だ。特に国民主権、基本的人権の尊重、平和主義の3原理は、これからもどのような時代であろうと維持していかないといけない。その上で、時代の変化の中で新しい考え方、価値観に応じ、また今の規定に不都合があるなら、改憲していくべきだ。
インタビューに答える国民民主党の玉木雄一郎代表=8日、東京・永田町の衆院議員会館
-先の通常国会の憲法論議をどう振り返るか。 与党幹部の発言で憲法審査会を開く条件が整わなかったのは非常に残念だ。野党第1党(の立憲民主党)と自民党がよく話し合い、議論できる環境を整えてほしい。われわれは本当に憲法、国民投票法の議論を進めたい立場だ。
インタビューに答える日本維新の会の馬場伸幸幹事長=5日、衆院議員会館
-日本維新の会として安倍政権下での憲法論議の現状をどう見るか。 衆参両院の憲法審査会で本格的な議論がされていない。国会の怠慢だ。与野党ともに問題がある。改正項目を議論するために設置された憲法審査会での議論に維新以外の野党は応じるべきだ。議論が進まない状況を許している与党もやる気がないと感じる。
インタビューに答える立憲民主党の山尾志桜里憲法調査会事務局長=16日、衆院議員会館
-山尾氏自身は「立憲的改憲」を唱えている。 安全保障関連法が成立し、9条の掲げる理想と現実の安全保障のギャップが拡大している。9条の(権力に対する)規範性がほとんど失われている状況だ。例えば自衛権の発動要件として旧三要件を明記するなど、その規範性を回復させるための選択肢を忌憚(きたん)なく議論すべきだ。権力を統制するという立憲主義のために機能する憲法をつくるという考え方だ。
インタビューに答える社民党副党首の福島瑞穂氏=7日、参院議員会館
-憲法論議への対応について。 安倍晋三首相の下で憲法改正の議論などできない。2015年に成立した「戦争法」(安全保障関連法)は明確に憲法違反だ。現行憲法下で集団的自衛権の行使が合憲とされるわけがない。違憲の法律を成立させ、改憲の議論を行うのは憲法の規範性を破壊する。違憲の法律を元に戻さないと議論に応じられない。
インタビューに答える共産党の穀田恵二国対委員長=20日午前、衆院議員会館
-参院選結果をどう見ているか。 安倍政権がたくらむ憲法改悪に「ノー」の立場を明確にした野党が3分の1以上を確保した。自民党は単独過半数を下回り、日本維新の会など(改憲に前向きな勢力)を加えても3分の2を割った。性急な、期限を切った改憲に国民は「ノー」の審判を下した。
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