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岸田首相のあいさつは珍しく会場の笑いを取り、もし、亡くなった安倍晋三元首相がこれを聞いていたら、さぞかし驚いたのではないか。「あの生真面目で発言に慎重な岸田氏が笑いを取るまでになったか」と褒めたたえたかもしれない。しかし、私は、首相が何度も目線を下に落とし、紙に書かれたものをちらちら読む姿が気になって仕方がなかった。
このような人道上の大災害を前にして、G7サミット議長国のスポークスマンが「自国民は無事です」というメッセージを発するのか。そうしたら、ある方から次のようなエピソードを聞いた。いわく、NHKの国際放送は航空事故があると「日本人乗客はいなかった」とのニュースを17カ国語で拡散する。その無神経さにアナウンサーたちが抗議するが、いまだに改善されない、と。
首相・岸田文雄は良くも悪くも「大化け」しているのかもしれない。永田町では「岸田は具体的に何がしたいのか分からない」と言われ続けてきた。しかし昨年12月、敵基地攻撃能力(反撃能力)保有を明記した国家安全保障戦略など安保3文書を閣議決定。さらに、原発の60年超運転や建て替え方針も打ち出し、従来の安保・原発政策を大転換した。
昨今、企業の人事部門を中心に「心理的安全性」(Psychological safety)という言葉がささやかれている。グーグルが4年にも及ぶ社内調査の末に、結果を出せるチームと、そうでないチームの差はたった一つ、心理的安全性が確保できているか否かだ、と言い切ったからだ。
米軍が湾岸地域でしたことは何だったのか。テロやイランの脅威をあおるだけで、10年以上に及ぶイエメンでの戦争の間、イランに支援された勢力に攻撃され続けたサウジに有効な防衛手段を提供できなかった、という事実は、「問題を持ち込まない中国の方がよほどまし」という議論の有力な論拠である。
トランプ氏は、共和党が大勝できなかった責任は党指導部の選挙戦略の拙さにあると、自分の責任を完全に否定している。同党関係者は、今回の責任はトランプ氏にあるとみているし、彼の自分勝手な言動には、うんざりしている。客観的にも、トランプ氏は共和党の足を引っ張っていた。
「新人の反応が弱い」「最近の若い人はクールなのか」―。昨今、そんなつぶやきを多く聞くようになった。1997年生まれが社会に出る頃から、顕著なのである。実は、コミュニケーションの共鳴反応に、世代差が生じている。
安倍晋三元首相の国葬については、ぎりぎりまで賛否の声が飛び交いそうだが、日本が弔問外交に不慣れで、その機会を生かせずにきたことは教訓として押さえておく必要があるだろう。近年ではフランスのシラク元大統領の例がある。それ以前も、ロシアのエリツィン元大統領、ローマ法王ヨハネ・パウロ2世の葬儀の時、弔問外交で失敗している。
筆者が自民党本部のスタッフだった1980年代、旧統一教会の政界工作の先兵と言われている国際勝共連合は、すでに「永田町」に広く、深く浸透していた。彼らが選挙の際、スタッフとして選挙事務所に入り込み、ビラ配りやポスター貼りなどを熱心に行うことは知れ渡っており、政治家にとっては極めて「便利」な存在だった。
中朝国境の図們大橋の展望台や近くの商店に行けば、「レアモノ」に出会う。「中国製の北朝鮮グッズ」が多い。1個300円程度の粗雑な作りの「金日成・金正日バッジ」を売っているおばあさんに聞くと、「朝、北朝鮮から来た。夕方、北朝鮮に帰る」との話だ。偽のバッジの荷物を持って中朝国境を往来? あり得ない話だ。
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