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障害者雇用水増し問題
中央省庁や自治体による障害者雇用の水増し問題を受け、チェック体制の整備を柱に再発防止策を盛り込んだ改正障害者雇用促進法が7日の参院本会議で全会一致で可決、成立した。法定雇用率を下回っていた省庁は不足人数の雇い入れを急いでいるが、既に離職者も出ており、障害者の職場定着には課題も多い。
人事院は17日、前年度に続き2回目となる障害者を対象とした国家公務員選考試験の日程を発表した。全省庁統一の筆記試験を9月15日に東京、大阪など全国9都市で実施。各省庁の面接を経て、11月26日に合格者を発表する。
厚生労働省は23日、中央省庁(34機関)における4月1日までの障害者の採用状況を自民党の部会に報告した。職員に占める障害者の割合が法定雇用率を下回っていた28機関で、昨年10月以降で2755.5人を採用。うち337人が民間企業からの転職だった。政府は今年末までに4000人超を採用する計画で、進捗(しんちょく)率は67…
厚生労働省は9日、2018年6月1日時点の障害者雇用状況を発表した。民間企業で働く障害者数は前年比7.9%増の53万4769.5人だった。全従業員に占める割合を示す雇用率も0.08ポイント上昇の2.05%。ともに過去最高を更新し、初めて50万人、2%を突破した。
国の障害者雇用水増し問題の早期解決に向けた障害者を対象とする初の選考試験で、人事院は22日、合格者754人を発表した。予定より採用を増やしたが、試験過程では、面接をする各省庁に応募が殺到して受け付けを一時中断するなど混乱も目立ち、反省材料も残った。
障害者を対象とした初の国家公務員選考試験で公開された、合格者の受験番号が書かれた冊子=22日午前、東京・霞が関の人事院
人事院は22日、中央省庁による障害者雇用水増し問題を受け、障害者を対象に初めて実施した2018年度国家公務員選考試験の合格者を発表した。全国で754人が合格し、25日以降、本府省や全国各地の地方機関で常勤職員として勤務を始める。
「障害者雇用水増し問題に関する関係閣僚会議」で発言する安倍晋三首相(左から2人目)。左端は根本匠厚生労働相=19日午前、首相官邸
政府は19日、中央省庁などで行われていた障害者雇用水増しの再発防止策を盛り込んだ障害者雇用促進法改正案を閣議決定した。公的機関に対し、障害者かどうかを確認するために使った書類の保存を義務化。厚生労働省には点検、勧告する権限を与え、ルールに従って障害者を雇用しているかチェックする仕組みを整える。
障害者雇用水増し問題 障害者雇用促進法は行政機関や企業に一定割合の障害者雇用を義務付けているが、中央省庁の多くが長年、障害者の職員数を水増しし、基準を達成したように見せていた。不正計上は2017年6月時点で3700人に上る。
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