時事ドットコムニュース
特集
2019年原爆の日
長崎原爆被災者協議会の田中重光会長(左から2人目)から要望書を受け取る安倍晋三首相(左端)=9日午後、長崎市
長崎の被爆者5団体は9日午後、長崎市内のホテルで安倍晋三首相らと面会し、核兵器禁止条約について、「唯一の被爆国の日本こそが率先して署名・批准し、核兵器廃絶の先頭に立つべきだ」と訴えた。
平和祈念式典で、平和宣言とともに空へ放たれたハト=9日午前、長崎市松山町の平和公園
長崎は9日、74回目の原爆の日を迎え、爆心地に近い長崎市松山町の平和公園で、市主催の平和祈念式典が営まれた。田上富久市長は「核兵器が使われる危険性が高まっている」と指摘し、市民社会の持つ力の重要性を強調。一人ひとりが「核兵器はいらない」と声を上げるよう訴えた。
爆心地を示す慰霊碑を「人間の鎖」で囲む高校生ら=9日午前、長崎市
長崎市松山町の爆心地周辺では9日早朝から、原爆犠牲者を悼む多くの人々の姿が見られた。平和公園にある原爆落下中心地碑を、高校生らが手をつなぎ合って囲む「人間の鎖」をつくり、平和と核兵器廃絶を祈った。
平和祈念式典で「平和への誓い」を述べる被爆者代表の山脇佳朗さん=9日午前、長崎市松山町の平和公園
「核保有国に『核兵器を無くそう』と働き掛けてください」。長崎市の平和祈念式典で、被爆者を代表して「平和への誓い」を読み上げた山脇佳朗さん(85)は、安倍晋三首相を前に訴えた。英語でも被爆体験を伝える山脇さんは、参加国の代表者にも「核廃絶に力を貸してください」と英語で呼び掛けた。
74回目の長崎原爆の日の朝を迎え、浦上天主堂で行われたミサで犠牲者のために祈りをささげる人たち=9日、長崎市
74年前、原爆で多くの信徒が犠牲となった長崎市本尾町のカトリック教会浦上天主堂では9日早朝、追悼のミサが行われ、集まった約200人の信徒らが静かに平和への祈りをささげた。
平和祈念式典に参列する、長崎平和宣言で引用された詩を書いた被爆者の山口カズ子さん=9日午前、長崎市
原爆投下から74年を迎えた9日の平和祈念式典で、長崎市長が読む平和宣言に今回初めて、被爆者が書いた詩の一部が引用された。作者は原爆で家族全員を失った長崎県長与町の山口カズ子さん(91)。原爆がもたらした惨状をつづり、「繰り返してはならない」と訴えている。
平和祈念式典であいさつする安倍晋三首相=9日午前、長崎市松山町の平和公園
長崎市で開かれた平和祈念式典での安倍晋三首相のあいさつ全文は次の通り。
平和祈念式典で、原爆投下時刻に黙とうする参列者=9日午前11時2分、長崎市松山町の平和公園
原子爆弾により家族を失い、自らも大けがを負った女性がつづった詩には、自分だけではなく、世界の誰にも、二度とこの経験をさせてはならない、という強い思いがあります。
目を閉じて聴いてください。
原爆の犠牲者を悼む「平和の灯(ともしび)」で平和への願いを書いたキャンドルと合唱する子どもたち=8日夜、長崎市松山町の平和公園
74回目の原爆の日を前に、長崎市の平和公園で8日夜、キャンドルに明かりをともして犠牲者を悼む「平和の灯(ともしび)」が行われた。地元の小中学生らが制作した手作りのキャンドル約3000本が会場を照らし、参加者は「核兵器が廃絶されますように」と平和への祈りを込めた。
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