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第4次安倍再改造内閣 関連情報
新型コロナウイルスへの対応に追われる安倍政権が、野党時代の言動によって苦しい立場に立たされている。いずれも東日本大震災に関するもので、旧民主党政権への追及が「ブーメラン」となって返ってきた格好だ。
記者会見する安倍晋三首相=14日午後、首相官邸
安倍晋三首相は14日、改正新型インフルエンザ対策特別措置法の施行を受け、記者会見に臨んだ。新型コロナウイルスの国内感染が確認された後、首相の会見は2月29日に続き2回目。対応を誤れば政権の致命傷になりかねないとの危機感がにじんだ。大規模な経済対策で景気の一層の冷え込みを防ぐ構えだが、課題も横たわる。
時事通信が6~9日に実施した3月の世論調査で、安倍内閣の支持率は前月比0.7ポイント増の39.3%、不支持率は1.0ポイント減の38.8%となった。新型コロナウイルス感染症をめぐる政府対応に批判が出ていたが、支持率・不支持率は共にほぼ横ばいだった。
時事通信の3月の世論調査で、政府が黒川弘務東京高検検事長の定年延長を法解釈を変更して決めたことについて聞いたところ、「適切だ」は14.2%で、「適切ではない」が55.6%と半数を超えた。
自民党の世耕弘成参院幹事長は13日の記者会見で、森雅子法相の「検察逃亡」答弁について、「非常に軽率だった。法務省の考え方と違うことを個人的見解として言ってしまったことに猛省を求めたい」と述べた。「反省に立って法相としての職務をしっかりと務めてほしい」とも語り、閣僚続投を支持した。(2020/03/13-18:29)
衆院法務委員会で国会が混乱したことを陳謝する森雅子法相=13日午前、国会内
森雅子法相は13日の衆院法務委員会で、「東日本大震災の時に検察官は最初に逃げた」と答弁した問題について「個人的見解を述べた。法務省が認定した事実を確認するべきだった」と釈明した。「国会審議に大変な迷惑を掛けたことをおわびする」と陳謝し、発言を改めて撤回した。野党は納得せず、引き続き追及する考えだ。
東日本大震災当時、検察官が最初に逃げ出したなどと断じた森雅子法相の答弁は、12日の国会全体に影響を及ぼした。衆参両院全委員会が取りやめとなるなど審議が停滞。かろうじて与野党は、新型コロナウイルス感染症への対応のため、新型インフルエンザ対策特別措置法改正案の衆院通過で折り合い、採決を急いだ。
国会での答弁について安倍晋三首相から厳重注意を受け、記者団の質問に答える森雅子法相=12日午後、首相官邸
安倍晋三首相は12日、森雅子法相が「東日本大震災の時に検察官は最初に逃げた」と答弁した問題をめぐり、首相官邸に森氏本人を呼んで厳重注意した。この後、首相は記者団の取材に応じ、「今後、より一層緊張感を持って職務を果たしてもらいたい」と述べ、続投させる考えを示した。主要野党は法相発言に反発し、国会は混乱した。
審議の始まらない参院予算委員会=12日午前、国会内
立憲民主党など主要野党の国対委員長は12日午前、国会内で会談した。森雅子法相が「東日本大震災の時に検察官は最初に逃げた」と答弁したことについて「この大臣の下では審議に応じられない」との認識で一致。政府見解を要求することを申し合わせた。森氏の問題のあおりで、午後に予定された新型インフルエンザ対策特別措置法改正案の衆院本…
参院予算委員会が自身の発言で休憩となり、厳しい表情を見せる森雅子法相=11日午後、国会内
森雅子法相は11日の参院予算委員会で、9日に「東日本大震災の時に検察官は最初に逃げた」などと答弁したことについて、個人的見解だったとして撤回した。審議は中断し、反発した野党は閣僚辞任を要求した。
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