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スルガ銀行 不正融資問題
スルガ銀行が、不正融資したシェアハウスについて、物件オーナーの借金を帳消しにすることを検討していることが20日、分かった。土地と建物を手放すことを条件とする。同行は不正の温床となった創業家との関係解消にめどを付けており、早期に一連の問題を解決し、経営再建を急ぐ考えだ。
記者会見するスルガ銀行の有国三知男社長=14日午後、静岡県沼津市
経営再建中のスルガ銀行(静岡県沼津市)は14日、2019年9月中間連結純損益が159億円の黒字だったと発表した。投資用不動産融資の不正問題で1007億円の赤字を計上した前年同期から回復。中間決算では2年ぶりに黒字となった。
新生銀行とスルガ銀行は13日、法人顧客の事業承継支援や企業の合併・買収(M&A)助言業務で連携し、18日からサービスを始めると発表した。5月に結んだ業務提携の第1弾。新生が持つノウハウとスルガの顧客基盤を結びつけ、収益拡大につなげる。(2019/11/13-16:43)
スルガ銀行の創業家とファミリー企業が保有する全株式が、家電量販大手のノジマに売却されることが決まった。スルガ銀は創業家との融資関係も解消。一連の不正融資問題に区切りを付け、経営立て直しに向けて再出発を図る。
スルガ銀行は25日、同行の創業家が保有するスルガ銀株式のすべてを家電量販大手のノジマが約141億円で取得し、筆頭株主になると発表した。既に保有している分と合わせ、ノジマの議決権比率は18.52%となる。スルガ銀は投資用不動産向け融資の不正問題の温床となった創業家との関係を完全に断ち、再生を目指す。
投資用不動産融資で不正が発覚したスルガ銀行は14日、2019年4~6月期連結決算を発表した。不正に伴い多額の損失計上を迫られた前年同期と比べ不良債権処理額が3分の1以下に減少。資金利益など本業は振るわなかったが、連結純利益は38億4700万円と前年同期比21.7%増加した。
スルガ銀行の株主総会会場に並ぶ株主ら=26日午前、静岡県沼津市
投資用不動産融資の不正が発覚したスルガ銀行は26日、本店を置く静岡県沼津市で株主総会を開いた。有国三知男社長は「物件オーナー、顧客、株主に深くおわびする」と再三陳謝。外部から大手企業幹部を経営陣に招くなどの企業統治改革の承認を得た。ただ、株主の怒号は終始やまず、総会は約3時間半の長丁場となった。
家電量販店大手ノジマの野島広司社長は14日、横浜市で開いた株主総会で、投資用不動産をめぐる不正融資が発覚したスルガ銀行への出資比率を引き上げる可能性に言及した。「企業価値やシナジー(相乗効果)が高まると判断すれば、さらに出資したい」と語った。
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