ライオンやチーターを連れて森を散歩。目の前の水辺にたたずむ数百頭のアフリカゾウ。世界3大瀑布(ばくふ)の一つ「ビクトリアの滝」には白昼だけでなく、真夜中に月光を受けて虹がかかる。2015年3月、アフリカ南部の国々を旅すると、そこには日常を完全に忘れさせてくれる別世界が広がっていた。(時事通信社・舟橋良治)
アフリカ南部の国々は、南米と並んで日本から旅すると最も遠い地域だろう。今回、南アフリカ最大の都市ヨハネスブルクに経由地の香港から南アフリカ航空(SAA)を使って入り、ザンビア、ボツワナを訪れた。
香港からヨハネスブルクまでは約13時間。日本からだと乗り換え時間を含めて約20時間かかる。香港をアジア地域のハブと位置づけているSAAは、アフリカ各地の路線網が充実しており便利だが、ザンビアなどへ日本から訪れると丸1日は覚悟しなくてはならない。
ただ、欧州の拠点空港で乗り換えて別都市に行くのと、時間的に大きな差があるわけではない。非日常の世界に足を踏み入れることを考えると、遠いと感じるかどうかは、旅行をめぐる価値の置き方にかかっているのだと思う。
ヨハネスブルクに降り立った3月は南半球では初秋。南アフリカは欧州に似た気候で、さわやかな風が流れる中、現地で神の使いとの伝承があるホワイトライオンを保護、飼育している「ライオンパーク」に向かった。
到着するとすぐに、ホワイトライオンと普通の黄色い種類のライオンの赤ちゃんが1頭ずつ飼育されている場所に案内された。檻で囲まれた施設に入る前、飼育係は「ゆっくりと近づいてください。何かあっても後ろ向きで逃げてはいけません。追いかけられて、ひっかかれる可能生があります」などと注意する。
取材協力
南アフリカ航空
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