【時事通信社】
まず、本人から
決勝戦から2日間、日本代表がどうして勝てたか、振り返りながら考えていたが、やはりカギとなったのは試合の内容というのもそうだが、チームが一丸となったことだと思う。当然、一監督としてはチームの戦術だとか、相手のゲームプラン、また相手の中東のチームがどうやって戦ってくるのか。韓国がどういう戦いをしてくるのか、豪州がどういう戦いをしてくるのか、そういう仕事はやっているが、それではどうして勝てたかということを考えると、チームが一丸となった。チームだけでなく、スタッフ、用具係やトレーナー、テクニカルスタッフ、選手、関係したすべてがかけがえのない環境を築いた。この30日間、快適に素晴らしい時間を過ごせた。こうして勝ってみると、当然監督や選手がクローズアップされるが、スタッフも含めた全員のチームスピリットが素晴らしかった。当然高いレベルになればなるほど、詳細に詰めていった方が勝つが、今回はそういったことで素晴らしい戦いができた。
それからやはり、サポーターのみなさんにお礼を伝えたい。たくさん応援してくれたし、テレビでも日本代表を応援してくれているニュースを聞いていた。当然協会、チームだけでなく日本全体の勝利だ。
成田空港に到着されて、多くのサポーターに出迎えられた印象は。
最高にうれしかった。この代表監督という素晴らしい役職について間もないが、先日行われた韓国戦から戻ってきたときもサポーターの皆さんが温かく迎えてくれた。たくさんの人が迎えてくれて、本当にうれしかった。このサポーターの皆さまからの愛情をチームのエネルギーの源としてやっていきたい。
準備が難しいと思ったが、どのように臨んだか。
確かに、大会前の調整は苦労した。しかし、強いチームがこういう大会に臨むにあたってはスロースターターだ。前回のワールドカップを考えてもらえれば、スペインがそうだが、特にフィジカルなところで、苦労したが、この大会で一つ残念なところは決勝戦に臨むにあたって、みんなのフィジカルコンディションが百パーセントではなかった。
特に若い選手が今回招集されたことを、自分のキャリアにとってチャンスとすぐとらえてくれた。本当によい選手たちだが、それ以上に頭のよい選手だ。
チームが一丸になれた理由は。
一丸となった瞬間を今振り返って考えてみると、ヨルダン戦の引き分けの後からシリア戦に向けての間。当然テクニカルスタッフのところでも、ほかのスタッフのところでも確認しようと。特に代表経験の豊富な選手たちが、リーダーシップを持ってチームを一つにしていこうとしてくれた。中でも、主将の長谷部選手。代表経験豊富な選手と、若い選手との融合を効果的に図ってくれた。また、その苦労を一緒に乗り越えることで強くなった。
これまで、長く監督をやっているけれども、ここまでベンチスタート、控えの選手がピッチに入って結果を出すというチームは見たことがない。選手全員、スタッフ、チームを構成するメンバー全員が一つになってやってくれた。
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