大会の日程上、1次リーグの試合消化が早いA-D組のチームがE-H組のチームより体力面などで大会後半には有利になるというのが定説だ。この点では前半の組に入ったスペインとフランスが、ブラジルとドイツに対してアドバンテージを持つということになる。
本命のドイツ、対抗のブラジルがこの日程面の不利をどう乗り越えるか。ドイツは選手層の厚さで他の追随を許さない。後半の組に入ったとはいえ、影響はそう大きくないはずだ。ただ、ドイツとブラジルが隣の組に入ったことで、万が一どちらかが首位通過を逃せば、いきなり決勝トーナメント1回戦でぶつかる可能性もある。まあ、どちらも1位通過を逃すとは思えないが。
W杯の戦いに波乱はつきものだが、今回の組み分けは強豪、有力チームがうまく散らばった。片方のブロックに強豪が固まるような決勝トーナメントの組み合わせになることは予想しづらい。上位ランクのチームが順当に勝ち上がれば、準々決勝、準決勝はその場にふさわしいチーム同士の対戦となりそうだ。
準々決勝はウルグアイ-フランス、ブラジル-ベルギー、スペイン-アルゼンチン、ドイツ-イングランドと予想する。好カードぞろいでフェアな組み合わせではないだろうか。こうなれば、フランス、ブラジル、ドイツの優位は動くまい。最大の注目はスペイン-アルゼンチンだが、アルゼンチンのメッシがバルセロナのメッシと同様に機能することができるか。総合力はスペインがやや上と見る。
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