近年多くのタレントを生み出しているベルギーは魅力的なチームだ。E・アザール、デブルイネ、ルカク、コンパニーら各所に力のある選手をそろえ、机の上では優勝も狙えそうな陣容に見える。ただ、大詰めの戦いを勝ち抜く勝負強さがどこまであるだろうか。4強に入るためにはブラジルかドイツを倒す必要がある。同じベルギーでもベスト4入りした86年のチームの方がしたたかな粘り腰があるように感じる。
16年欧州選手権でシニアの主要大会初制覇を果たしたポルトガル。こちらにも大エースのロナルドがいる。ただ、それは1次リーグで敗退した4年前も同じ。2年前のユーロ制覇も厳しい試合の連続で、運も味方に頂点までたどり着いた。守備がかなり安定しているとはいえ、今回も幸運が続くと考えるのは楽観的過ぎるだろう。
ウルグアイは主力選手に力がある。スアレスとカバニで組む2トップの破壊力は今大会屈指だろうし、ゴディン、ヒメネスを中心とした最終ラインもなかなか堅い。1次リーグで比較的楽なグループに入ったことも好材料と言えよう。勝負どころの大会後半で、強豪相手にも持ち味を発揮できるか。
イングランドは24歳のストライカー、ケーンを筆頭に、若いタレントが成長してきた。ただ、2年前の欧州選手権でアイスランドに敗れたように、まだまだ力不足。今後のさらなる飛躍に向け、貴重な経験を積む舞台となりそうだ。よほど劇的なヒーロー出現でもない限り、8強止まりが順当なところだろう。
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