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宇佐山城~信長の危機を支えた城~

「城と湖の国」滋賀

 滋賀県は、古くは近江、淡海(読みはいずれも『おうみ』)とも呼ばれ、琵琶湖の水のめぐみを受けた豊かな地域として知られる。

 また、京都に隣接し、東西交通の要衝でもあったことから、常に戦乱の歴史の舞台ともなってきた。滋賀県教育委員会の調査によると、同県には室町時代から戦国時代にかけて築かれた城跡が1300以上も存在するという。1300という数は、琵琶湖の湖岸から平野部、それらを見下ろす周辺の峰々には、くまなく城が築かれていたことを意味し、滋賀県はまさに「城と湖の国」だと言える。

 城跡の保存状態は必ずしもよいわけではないが、場所によっては現在もその面影をしのぶことができる。そこで、今回は大津びわ湖観光協会のご案内を受け、中世山城の遺構が残る「宇佐山城」を探訪し、戦国の歴史に思いをはせることにした。

(時事通信社編集委員・武部隆)

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