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2012年ツール・ド・フランス~栄冠は誰に?

優勝5回のイノー氏が解説

 世界最高峰の自転車ロードレース、ツール・ド・フランスの2012年コースプレゼンテーションが11年暮れ、東京・六本木で開かれ、同レースで総合優勝5回の輝かしい実績を誇るベルナール・イノー氏が見どころや注目選手を紹介した。
 12年のツールは6月30日にベルギーのリエージュをスタートし、7月22日のパリ・シャンゼリゼまで23日間(2日間の休息日含む)で、およそ3500キロを走破する行程。山岳ステージでの勝負どころが読みにくく、従来より個人タイムトライアル(TT)の距離が延びることから、TTを得意とするオールラウンダータイプの選手が有利とみられているが、イノー氏の予想は…。

 ―自身が現役なら12年のコースをどのように攻略するか。

 すべての要素を使っていきたい。まず海沿いの風、海風を利用する。それからTTを生かす。もちろん頂上ゴールも生かしていきたい。このツールはどこでも勝利するチャンスのあるコースだ。

 第1、第2ステージは比較的平坦なコースが続くが、ブローニュシュルメールにゴールする第3ステージでもうかなりの丘越えが入ってくる。それから、今まで一度もゴール地点になったことのないラプランシュ・デ・ベルフィーユ(第7ステージ)が入る。第8ステージのスイスでのゴール、ポラントリュイもかなり険しい上りが続く。ラトゥシュイール(第11ステージ)、ペラギュード(第17ステージ)などの山岳コースもまだ未知の世界、今までツールでゴール地点になったことのない場所だ。今回のツールでは大変難しい山岳区間が含まれており、選手にとってはサプライズの要素になるだろう。

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