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コラム:ディナミタの執念
 スポーツ千夜一夜

パッキャオVSマルケス第4戦。執念の形相で右フックを打ち込むマルケス(右)(米ネバダ州ラスベガス)=2012年12月8日【AFP=時事】

 「Dinamita(ディナミタ)」(スペイン語でダイナマイト)と呼ばれるボクサーがいる。ファン・マヌエル・マルケスというメキシコの選手だ。戦績54勝(39KO)6敗1引き分け(2012年12月7日当時)。多彩なコンビネーション、一撃必殺のカウンターパンチを武器に、多くのKO勝利を築き上げて、印象的な異名を持つに至った。

 マルケスには宿敵がいる。フィリピンの英雄マニー・パッキャオだ。パッキャオは大物とされる選手を次々になぎ倒してきたことから「パックマン(大物食い)」の異名を持つ。戦績は54勝(38KO)4敗2引き分け(2012年12月7日当時)と、マルケスに勝るとも劣らない。マルケスとパッキャオは3度拳を交え、パッキャオの2勝1分け。しかし、いずれも小差の判定で勝敗がつけられ、「3度ともマルケスが勝っていた」と言う者も少なくない。マルケス本人も、その1人だ。2012年12月8日には、第4戦が行われ、劇的な形で両者の因縁に決着がついた。

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