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コラム:ボルトとルイス
 スポーツ千夜一夜

ロンドン五輪陸上男子100メートル決勝。金メダルを獲得し歓喜のボルト(2012/08/05、英ロンドン)【時事通信社】

 2012年ロンドン五輪。「Become a legend」(伝説になる)と宣言したウサイン・ボルト(ジャマイカ)は、言葉通りの活躍をした。陸上男子100メートルで、カール・ルイス(米国)以来となる連覇を達成。200メートル、400メートルリレーも制し、史上初の2大会連続3冠の快挙も成し遂げた。

 ボルトの道のりは平坦ではなかった。11年の世界選手権100メートル決勝ではフライングを犯して失格。五輪選考会を兼ねたジャマイカ選手権でも、伝説どころか100メートル連覇も危ういと思わせるレースが続いた。同じ陸上競技チーム「レーサーズトラッククラブ」に所属するヨハン・ブレークに、敗北を喫したからだ。100メートルはスタートで出遅れてとらえきれず、200メートルもラスト50メートルで抜かれてしまった。

 ブレークは、ボルトが失格した世界選手権100メートルで優勝をさらい、急速に力を伸ばしてきた。100メートル9秒75、200メートル19秒26のベストを持つ後輩に、ボルトは王座を脅かされていた。

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