会員限定記事会員限定記事

コラム:巨人のDNA
 スポーツ千夜一夜

プロ野球巨人や渡辺恒雄球団会長などを相手に訴訟を起こし、記者会見する前球団代表の清武英利氏。渡辺会長を激しく糾弾した行為は、「清武の乱」として世間の注目を集めた=2011年12月13日、東京・千代田区【時事通信社】

 正月気分も抜けると、プロ野球は2月1日に始まる春季キャンプへと動きだす。自主トレーニングの様子を伝えるニュースが増えて新シーズン一色となるのだが、ふと未決着になっていた「清武の乱」のことを思い出した。

 昨年11月11日、巨人の球団代表だった清武英利氏が突然記者会見を開き、渡辺恒雄球団会長を批判して世間を驚かせた一件だ。ゼネラルマネジャーでもあった清武氏はチーム編成の責任者としてコーチ人事を固め、いったんは渡辺会長も了承。ところが後になって会長が不当に「鶴の一声」で覆そうとしたという主張だった。その後、清武氏は解任され、球団側と互いに提訴する展開となっている。

 世間では「しょせん社内のもめごとじゃないか」と冷ややかな人もいれば、「よくやった」と快哉を叫ぶ声もあった。サラリーマンの悲哀を見るようでもあり、会社勤めの人なら何かと感じるところも多かったことだろう。

バックナンバー

新着

会員限定

ページの先頭へ
時事通信の商品・サービス ラインナップ