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コラム:「北京の子」たちよ
 スポーツ千夜一夜

念願の初優勝を果たし、感激の涙を流す広島・翠町中の選手たち=2011年8月20日、京都府宇治市の府立山城総合運動公園【時事通信社】

 学生生活と4年間の総局勤務で分かってはいたけれど、夏の京都はやっぱり暑かった。8月に宇治市と城陽市で開かれた全国中学校ソフトボール大会。日本一を目指す少年少女の戦いを見てきた。

 女子決勝は、翠町(広島)と平賀西(青森)の対戦。立ち上がりに2点を先行した翠町が、4―0で勝って初優勝した。7度目の出場でつかんだ栄冠だ。選手たちの日焼けした顔が、うれし涙で光った。

 翠町のエースは、2年生のサウスポー田内愛絵里。切れのいい直球とスライダーで打者を追い込んだ。決勝では本塁打も放つ大活躍。試合後、そばで見ると思いのほか小柄できゃしゃだったので、好投手はプレートに立つと大きく見えるものだと、改めて思った。

 「ソフトボールがオリンピックに復活したら、世界一になりたいです。上野投手のように2日で400球も投げる強気を身につけたいです」

 優勝の喜びとともに将来の夢を話す目が、真っすぐだ。

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