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コラム:変化と完ぺきと
 スポーツ千夜一夜

ソフトバンクの練習を見守る王貞治会長(右)。左は解説者の阿波野秀幸氏(2010/02/06、宮崎市生目の杜運動公園)【時事通信社】

 春は明るいムードばかりでなく、緊張感もあってどこか落ち着かない気分になる。いろんなものが新しいサイクルに入り、背筋を伸ばして仕切り直しとなるからだろう。この季節が来ると、いまだに中学校や高校に入学したときの教室の雰囲気などを思い出してしまう。新しい教科書のページをぱらぱらと繰った瞬間のちょっと憂うつなめまいも、なぜか鮮明に覚えているものだ。
 ささいな話と比べるのは気が引けるが、タフなプロ野球選手も公式戦の開幕前後はけっこう不安を感じるそうだ。投手は最初のアウトを奪い、打者は最初のヒットを放ったときに初めて少しだけホッとできるのかもしれない。
 「やはり手応えを感じて(開幕を)迎えたいんだよね。それでぼくも現役の時、人一倍練習したわけですから」
 オープン戦が始まったころ、ソフトバンク前監督の王貞治球団会長が、試合前の練習風景を見ながら話し始めた。視線の先には打撃練習用のケージがあり、新打法に取り組む小久保裕紀内野手の姿があった。

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