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コラム:球道即人道
 スポーツ千夜一夜

引退セレモニーで、(左から)PL学園高時代に監督として立浪を指導した中村順司氏、先輩の桑田真澄氏、清原和博氏らと握手する立浪和義内野手(中央)=2009/09/30、ナゴヤドーム【時事通信社】

 球春到来。プロ野球の各球団が、南の国でキャンプを張る季節になった。威勢のよい選手の掛け声、胸弾む快音が聞こえてくる。今季はどこが強そうか。雄星(西武)をはじめ、新戦力はどんな活躍をするだろうか。今季も読者にプロ野球の魅力を余すところなく伝えたいと、改めて思う。
 昨年まで中日で活躍した立浪和義も、評論家1年生として各球団のキャンプ地めぐりをしている。先ごろ古巣にもやってきて、選手や首脳陣に精力的な取材をしていた。中日一筋22年。「ミスタードラゴンズ」として多くのファンに愛された選手だけに、球場でも多くのファンに声を掛けられていた。
 昨年9月30日、巨人戦の試合後に行われた彼の盛大な引退セレモニーを思い出す。大阪・PL学園の2学年先輩にあたる清原和博、桑田真澄や、同級生の片岡篤史、橋本清らそうそうたるメンバーがかけつけた。通算2480安打はプロ野球歴代7位。国民的英雄、長嶋茂雄をも上回る立派な成績だ。寮で立浪と同室だった桑田は、「(立浪は)入ってきた時からプロ野球選手になるオーラを持っていた」と言う。プロで通算173勝をマークした名投手。見る目は確かだったということか。

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