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コラム:ボビーのあくび、ノムさんのぼやき
 スポーツ千夜一夜

大きなため息をつきながら試合を見守るロッテのバレンタイン監督【時事通信社】

 「目が点になる」という表現があるが、あっけにとられて自分の目を疑ったことがあった。今季限りで退任したロッテのボビー・バレンタイン監督(59)の「大あくび」である。
 9月21日、ヤフードームで行われたソフトバンク―ロッテ22回戦の試合終了後。三塁側ベンチ裏でバレンタイン監督を囲んで報道陣が質問していたときに、「ふわーっ」という予想外の一発は出た。何が起きたのかとメモ帳から目を離して彼の顔を見ると、何とも盛大なあくびだった。
 ロッテはその試合に敗れたことで今季のBクラスが確定した。もはやモティベーションを探すのも困難で、残り試合を粛々と消化するのみ。緊張感を失っても仕方のない状況ではあったが、わたしは公式の記者会見中のあくびという行為以上に、それほどまでに彼がしらけ、冷めていたということに驚いた。

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