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コラム:46歳の覚悟と潔さ 工藤公康(2009年7月2日掲載)
 スポーツ千夜一夜

 久しぶりに会ったベテラン左腕は、相変わらずたっぷり汗をかいていた。6月2日、ソフトバンク対横浜戦があったヤフードーム。試合前の練習中、ベンチ前で声を掛けると、いつもの笑顔で足を止めてくれた。

 「先発から中継ぎに変わってどう?」

 「何も難しいことはないよ。どんな調整をすればいいか、よく分かっている人に聞けばいいだけだからね」

 球界最年長、46歳の横浜・工藤公康投手。髪の毛の先に汗の玉を光らせ、変わらぬ元気な声が返ってきた。

 現役28年目の今シーズン、途中で中継ぎに転向した。1980年代中盤から西武黄金期を支え、ダイエー、巨人と渡り歩いてペナントをもたらした「優勝請負人」。長く先発投手として活躍し、2004年には通算200勝も達成した。しかし巨人から横浜に移って2年目の昨季はひじを痛めて無勝利。復活を懸けた今季は4月に先発登板したものの、好結果を出せず中継ぎを受け持つことになった。

 避けられない肉体の衰えにあらがい、新しい持ち場でモティベーションを保つということ。そのための気持ちのもっていきようや、折り合いの付け方とは、どんなものなのだろう。

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