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コラム:夢の扉が開いた
 スポーツ千夜一夜

マスターズを含む米ツアー戦出場が決まり、笑顔で記者会見する石川遼(東京・杉並学院高)(東京都内のホテル)2009年01月23日【時事通信社】

 もしかしたら、と思われていた石川遼のマスターズ・トーナメント出場が現実となった。1月22日夜、石川家に電話があり、翌23日朝(日本時間)にはマスターズ委員会から正式に発表された。この直前には米ツアー3試合の推薦出場が決まるなど、とんとん拍子に石川の2009年のスケジュール帳が埋まり始めた。
 早速、石川はマスターズ対策に取り掛かっている。自宅近くにはグリーンとバンカー中心の練習場を作り、バンカーの砂はわざわざ、オーガスタ・ナショナルGCと同種のものにした。

 もう一つ役に立っているのが、毎年マスターズを日本で放映するTBSが提供したDVD。05年から昨年までの初日から最終日をまとめており、合計時間は20時間にもなるという。

 昨年4月。プロ宣言したとはいえ、まだ本格デビュー前だった石川にとって、マスターズは「夢の舞台」だった。「テレビに映る世界の名選手を食い入るように見ていた」。それが、現在は。

 「グリーンの傾斜、フェアウェーの落とし所。それと毎ホール映る空撮シーンが参考になっている。見る観点が明らかに違っている」。加えて参考になっているのが中嶋常幸プロの解説だ。中嶋は通算10回出場し、コースの隅々を知り尽くす。その大先輩が、出場選手の攻め方、コースやグリーンの傾斜、危険な個所を説明している。これが、石川のイメージ作りに役立ち、毎日最低でも1時間は、このDVDを見るのが日課になっているという。

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