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知って防ごう熱中症~夏のスポーツを楽しむために

水分補給、すぐ飲める環境を

―予防で心掛けることは?

 まず、「暑さが厳しいときに無理な運動は事故のもと」ということをしっかり覚えてほしい。日本体育協会が編さんした、スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブックに「予防5ヶ条」と「予防運動指針」を示しています。ただ、「熱中症が心配だから運動してはいけない」ということではありません。十分な休憩を取りながら、適切な水分補給を行えば、その限りではありません。

―適切な水分補給とは?

 飲料は、食塩(0.1~0.2%)と糖分を含んだものが効果的です。水分と塩分を補給できるスポーツドリンクなどを用意して、「のどが渇いた」と感じたら自由に飲める環境を工夫してほしい。これをやっていれば、体重減少量(脱水量)は2%以内に収まります(2%以上になると、運動能力などが著しく損なわれる)。

―どれくらいの量が目安か?

 「水は飲むな」と言われた、われわれの時代は、隠れて飲んだものです。この行動力が強かった。今の子どもたちは「飲むな」とは言われないが、「飲みなさい」という促しが必要なようで、そうした自主的な行動力や判断力が養われているのか不安になることもあります。ですから、あまり世話を焼くよりも、きちっと自分でコントロールできるような環境を整えることが大事です。ただ、飲み過ぎはいけません。

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