―ライバルはいますか。
「いないです。自分との闘い、15日間の総合力の戦いですから。ライバル的存在はいてもライバルと思わないこと。15日間力を出し切るスタミナ、精神力が一番大事です」
―一つ上を目指すためには。
「長所を伸ばすこと。まわしを取らない相撲なので、それに磨きを掛けるしかないと。押し相撲にも何種類もあるので、もっと視野を広げて、今持っているものも強くして」
―稀勢の里(現荒磯親方)が去った後に自分が担うものは。
「あまりそういう考えをしたくないですが、自分が力を出し切ってファンの皆さんが何か感じてくれたらうれしいです。土俵以外で何かせずに、力士ですから土俵の中で感じてもらえる部分があれば」
―埼玉栄高校の山田道紀監督に向けて何か。
「中学を卒業して生意気でしたが、指導していただき、寮生活も初めて経験して礼儀作法、上下関係も学んだし、けがをした時も毎日お弁当を作って病院に来ていただいて人間的な温かさを感じた場所でした。感謝しています」
―新大関の場所に向けて。
「日々の稽古をして、気持ちで攻撃相撲を取っていきたい。15日間勝つつもりでやることが大事だと思います」
―押し相撲で横綱になるのは難しいとも言われます。
「そう言われるのが自分で頑張れる材料ですし、もともと十両になれない、幕内は無理、三役は無理、大関は無理と言われて…・攻撃のパターンも多くないですが、それでも信じてくれる人の期待に応えたいというのもありますから。この体ではどうしてもまわしを取るのは厳しいし、自分の少ない武器を磨くしかないと」
―その反骨精神はどこから。
「反骨心が強いというより、数少なくても信じてくれた人の期待に応えたいというのが、やって来られた一番の材料です」
(時事ドットコム編集部)
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