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貴景勝「信じてくれる人のために」 昇進会見詳報

夢はまだかなっていない

 -22歳、初土俵から28場所、スピード昇進ですが。

 「あまり意識したことはないですが、できるだけ早く上に行きたい気持ちがないと、早く(上がる)ということにはつながらないと思います。スピード記録は意識したことはありませんが、毎場所力を出し切れているということは自信を持って言えます」

 ―師匠はどんな気持ちで使者を迎えましたか。

 千賀ノ浦親方「(貴乃花部屋から来て)一緒になってまだ3場所目ですが、入った頃から知っていて、いずれ上がる実力はありました。まさかこんなに早くとは思っていなかったので、感無量です。口上をちゃんとできるかなと思って聞いていましたが、立派で良かったです」

 ―口上の言葉は事前に?

 「聞いてないです。秘密の場所で練習していたみたいで」

 ―選んだ言葉とその思いを聞いて。

 「心に決めたものがあるんだなと感じました」

 ―スピード昇進ですが。

 「これはもう、精神力と肉体を鍛え上げた本人の努力です。立派な力士というしかありません」

 ―どんな大関に。

 「やっぱり力士は稽古ですから、稽古を怠らないように、もっと精進して肉体的にも精神的にも強くなれるように。稽古しかないです」

 ―大関に。これからは挑まれる立場になりますが。

 貴景勝「今まで通り挑んでいく気持ちを忘れなければ関係ないと思います。そういう相撲スタイルでもあるし、まだ上の番付(横綱)もありますし」

 ―世代交代の中で若手の先頭に立ったが。

 「世代交代は自分が言うのはおかしいと思いますし、そう評価してもらえるように強くなるしかないと思います」

 ―どんな大関に。

 「次の番付を目指します。そのこと(大関像)を言ったら終わってしまうので、もう一つ上を目指して立ち向かっていきたいと思います」

 ―ご両親に対する思いを。

 「両親と約束した夢はまだかなっていないけど、もっと精進して親孝行したいと思います」

 ―2人の師匠に対する思いは。

 「感謝の気持ちはもちろんありますが、恩を返すのは強くなって土俵で示すしかないので、結果で恩返しをしたい気持ちが一番です」

 ―元貴乃花親方にはどんな報告を?

 「(連絡は)口上が終わってからと思っていたので。『お陰様で上がれました』としか言えないです」

 ―元貴乃花親方から受けた影響は。

 「背中を見て育ちましたし、今は千賀ノ浦部屋で教わることも多いですし、みんなに支えられて来ました」

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