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荒れ山に再び緑の森を 中国・淮北

「植樹隊」30人が訪中

 曇り空に覆われた中国・淮北市南東部の龍脊山。6月18日朝、日本人ボランティア約30人と地元の高校生や大学生ら約270人から成る「植樹隊」が集まった。資源採取の影響で荒れ果てた山の斜面に苗木を植え、緑の森を取り戻そうという取り組みだ。

 このプロジェクトは、ミツバチ産品を生かした健康食品や化粧品の販売を手掛ける山田養蜂場(岡山県鏡野町)が行う環境保護活動の一つ。2004年から昨年までの7年間で約133万本を植樹した中国・内モンゴル自治区での活動が一区切りを迎えたことを受け、今年から淮北に場所を移して新たなスタートを切った。淮北では5年間毎年4万本、合計20万本を植樹する計画という。

 淮北市は中国東部の安徽省北部に位置する地方都市で、上海からは直線距離で北西に約530キロ。石炭や石灰岩などに恵まれる一方で、長年の資源採取の影響で環境破壊が深刻化。自然環境の回復やエネルギー問題、ごみ問題の解決を目指した「生態都市」の建設を進める中で、環境保護に力を入れる山田養蜂場に協力を要請、今回のプロジェクト実施に至った。

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