東京都議会でみんなの党の塩村文夏議員(35)が「早く結婚した方がいい」などとセクハラに当たるやじを受けた問題で、自民党の鈴木章浩議員(51)は23日午後、議事堂内で塩村議員に面会し、「私の発言でご迷惑をお掛けしたことをおわびします」と深く頭を下げた。謝罪を踏まえて東京都庁で行った記者会見で鈴木議員は、「深く反省している」としたものの、議員辞職は明確に否定した。
記者会見の主なやりとりは次の通り。
私の「早く結婚した方がいいのでは」という不適切な発言で、塩村議員、都議会、都民の皆様に多大なご心痛、ご迷惑をお掛けしたことに、心からおわび申し上げます。申し訳ございませんでした。私自身これをしっかり反省し、原点に返って頑張らせていただきたい。
―自民党の会派は離脱したが、議員は続けるのか。20日に(鈴木)議員は「(やじが)辞職に値する」という考えを示している。
そうさせていただきたい。謝罪が遅くなったのは「早く結婚すればいい」とか「子どもを産めないか」とか、さまざまな発言が取り上げられた。「それが誰なんだ」という話がある中で、謝罪、話をする機会を逸してしまった。その部分でも、もっと早くけじめをつけたかった。申し訳ない。(「辞職に値する」との)発言は記憶にないが、反省している。
―「子どもを産めないのか」との発言をした議員を特定してほしいと塩村議員は指摘している。
私は他の発言を確認していないが、騒がしいなという感じはあった。私の発した言葉が引き金となって、あのような騒動になった。このような状況を払拭(ふっしょく)するため、都議会の正常化のため、頑張りたい。
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